30代前半までの私は、近い将来の姿さえ想像できず生きてきたと思います。目の前にあるチャンスをつかむことにせいいっぱいで、明日のことを考えるだけで疲れていました。そんな自分を前向きにとらえられるようになったのは、壁にぶちあたったときに開いてみる「未来設計ノート」のおかげだったかもしれません。
日付を入れて、今の自分が感じたことを書き綴るだけというシンプルなノートですが、胸のモヤモヤを整理するためにずいぶん役立ちました。自分の中から生まれた不安や葛藤をつらつらと書いては落ち込んで……。でも、何年かたって読み返してみるとけっこうオモシロイことが書いてあるものです。
「謙虚になる練習をする」
「持っているものの良いところを意識する」
「相手に花をもたせる」
これは、何をやってもうまくいかなかった8年前の私のなげきです。
こういう告白を33歳の頃から続けて、40代になってようやく明るい未来が見えてきた感じがします。
ノートをつける習慣は今でも続けていますが、とにかく心のモヤモヤを出し切らないと、次のステップに行けないことも学びました。「思い立ったら即行動!」を心がける私も実は、さまざまな人生の転機や壁を乗り越えて、心の中を覗き込んだり、吐き出したり、元気になるステップを踏んだからこそようやく将来にむかって行動できるようになったのです。
今は毎日がせいいっぱいで 「将来の姿なんて考えつかない」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、何となく仕事や家事に追われて過ごしているだけでは、明るい未来なんてやってきませんよね。「将来の自分の姿とちゃんと向き合ってみる」。これって、生きていく上ではすごく重要なことだと思います。
もうすぐ新年ですが、私は毎年、一年の始まりに自分にこんな質問をなげかけています。みなさんもよければ1冊ノートを用意して、自問自答してみてください。
まず、「仕事」について
今の仕事で気になっていることは?
今の仕事に満足している?
今の仕事は一生続けたい仕事?
それはやりたかった仕事?
次に未来について
学生時代に夢見た将来の自分の仕事イメージは?
将来やりたい仕事は何?
理想の人物、自分の師(メンター)はいる?
その答えを一年ごとに書きとめておくと、自分の成長具合がよくわかります。
と同時に、目標を見つけるヒントになったり、新たなビジネスフィールドや
明るい夢が見えてくることと思います。
どうでしょう、みなさんは大人になった今、かなえたい夢をいくつ持っていますか?
夢なんて…という人は、社会のルールに縛られるうち、マニュアルがないと心配になったり、規則をはずれることが怖くなったり。自分の感覚で未来に一歩踏み出すことへ不安を感じているのではないでしょうか。
私のように「七転び八起き」の人生でも、まだまだ何が起こるかわかりません。だから未来は面白いのですよね。失敗は成長の始まりです。小さな一歩を踏み出しましょう。今感じていることを書き綴って、自分の未来をセルフチェックしてみませんか?
「未来設計ノート」を書く行為は、将来を考える上で大切なエネルギーになりますよ。
次の質問に直感で答えてみてください。
【自分の未来を具体的に想像してみましょう】
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●2006年の具体的な目標を考えてみてください。
金銭面
健康面(スタイルなどもあり)
異性関係
仕事
勉強
人付き合い
自分の時間
●言われて一番好きな言葉な何ですか?
●5年後のなりたい自分を想像してみてください
●10年後のなりたい自分を想像してみてください
●60歳くらいのなりたい自分を想像してみてください。
●自分のおばあちゃん像を想像してみてください。
●夢はありますか?(具体的に)
●どんな社会になって欲しいと思いますか?
●どんな人間になりたいですか?
●死ぬ時にどんな人生だったら幸せですか?
●あなたがこの世に生まれてきた使命は何だと思いますか?
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最後の質問などは究極です。これがあなたにとっての未来設計なのかもしれません。しかし、これらはあくまできっかけに過ぎません。自分の中のモヤモヤを見つめ直して、今よりもっと幸せな毎日が過ごせるといいですね。
末木佐知すえきさち
こどもみらい塾 代表
学習院女子短大卒業後、三菱商事に入社。在職中に人脈を広げ、退社後に一流企業OL500人以上をとりまとめ「丸の内OL研究所」を設立。女性のネットワークを構築する。自らも結婚・離婚・起業・高齢出産、未婚マ…
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