算数パズルで数学的思考力が伸びる

　数学的思考力をつけるために効果的なのが算数パズルです。

　「パズル」ですから、もちろん「遊び」です。算数パズルとは、数、図形、論理な
どの算数の問題を「遊びとして解く」ものなのです。

　でも、「パズル」だから「遊び」ということになっているだけで、扱っている問題
内容は本質的に算数の問題内容と何ら変わりはありません。

　そして、裏を返せば、算数の勉強とは、パズルが扱っている数、図形、論理などの
問題を「勉強として解く」ことに過ぎないのです。

　パズルは、もともと遊びであるということが非常に大切な要素です。なぜなら、遊
びとして楽しみながら頭を使っているときに一番よく能力が伸びるからです。

　これは勉強でも習い事でも運動でも、すべてにおいていえることです。やらなけれ
ばならないという気持ちで嫌々取り組んでいるときに比べて、遊びとして楽しみなが
ら進んで取り組んでいるときのほうがやる気が出ますし、能力も格段に伸びるので
す。

　算数パズルを解くときは、自分の頭と手を使って試行錯誤しながら考えます。仮説
を立てて計算したり、単純な要素に分解したり、要素を移動したり組み替えたり、別
の角度から見たり、論理的に詰めて考えたりします。

　こういった能力を伸ばすことは算数の能力を伸ばすこととイコールなのです。