3年前に法政大学大学院創造科に入学したわたし。本当に入って良かった。仕事が終わってからの講義。土曜日の授業。思うように仕事を取れない時期もあったし、正直、夜の18時半から21時半の講義がつらい日もあった。そして、レポートも書かなければならない。最初は、2年で修了するつもりだったものの、なかなか修士論文も進まず、3年目に突入。
「女子大生になってみるのも悪くない」
そんな軽い気持ちで入った大学院。そんなに研究したいことがあったわけでもないし、学歴が欲しかったわけでもない。それだけに、なんとなくめんどくさくなったことも多々ある。それどころか、
「別に困るわけじゃないし」
と、何度も挫折しそうになった。
でも、3年目になって、本当に大学院に入って良かったと思えるようになった。尊敬できる先生たちとの出会い。ステキな友人たち。何よりも20代の友達ができたこと。自分の娘よりも年下なのにわたしと遊んでくれる。飲んでくれる。こんな楽しい人生があるなんて想像していなかった。恋愛の話をしたり、就職活動の話を聴いたり、未来に対する夢や悩みを語ってくれる仲間がいることが、こんなに楽しいと思っていなかった。
すっかり忘れていた気持ちを思い出させてくれた。
「わたしにもこんな青春があったなあ」
ということを気づかせてくれた。
そして、先生たちは、いろんな角度でわたしの頭を揺さぶってくれる。
「世界は、こうなっていたんだ」
「この法律に、こんな意味があったんだ」
知らない世界ばっかりだった。20代の頃、あんなに退屈だった講義なのに今は、ワクワク楽しんで講義を受けることができた。レポートも大変だったけれど、
「どんなこと書こうかなあ」
「教授は、どう思って読んでくれるだろう」
と、思うとラブレターを書いている気分になる。
今、修士論文に追われている。これを書き上げるために、お正月も返上。読まなければならない本も山ほどあるし、何度も何度も担当教授を含め、いろんな先生からダメだしとアドバイスをもらっている。でも、正直、これがなければ、一生読まなかった本もたくさんある。出会わなかった知識もいっぱいある。わたしのテーマは、「イノベーターの人材育成」。できれば政策提言までできるようなものにしたいと思っている。それだけにまだまだゴールじゃない。ツッコミどころ満載かもしれない。エッセイやビジネス書を書くのと違う。すべて学術的なものを求められる。でも、人生の中でステキな機会をもらったと思って、もう少し頑張ってみようと思っている。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
ビジネス|人気記事 TOP5
高齢者が病院に行きすぎてしまう理由
川口雅裕のコラム 「人が育つ会社、育たない会社」
女性に下駄を履かせるとは?~女性活躍推進の現状~
藤井佐和子のコラム 「企業・個人を豊かにするキャリアデザインの考え方」
逆境を乗り越えよう
宗次徳二のコラム 「宗次流 独断と偏見の経営哲学」
デジタル化とは何か? そのメリット、デメリットと具体的な事例
久原健司のコラム 「IoT・AIで地方の問題を解決する」
セブ島語学留学が熱い!
大谷由里子のコラム 「大谷由里子の人づくり日記」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。