ボーイズリーグの取り組みの1つに、海外遠征「2009カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会」があります。今回、僕はこの大会の日本代表監督に選ばれ、代表選手達と合宿に行ってきました。
代表選手達は、12歳以下という年齢で全国のボーイズリーグから選抜された中学1年生10人、小学6年生5人。
合宿を開始して感じたことは、選手達のほとんどが「相手の目を見て話しを聞くこと」や「自分の靴を並べること」、「道具を大切にすること」などが出来ていないということ。
野球をする以前に、人として当たり前のことが出来ていませんでした。
いざ、練習になると「声の出し方、掛け方」などの選手間の連携もうまく出来ていないことが分かりました。野球においてチームが勝つためには、声を掛け合い、助け合うことが大切です。その気持ちは仲間にも伝わり、苦しいことを共に乗り越えたときに仲間意識が強くなります。そして、そうなることで仲間からも信頼され、絆がうまれます。
監督として、選手間で意思疎通が図れずに、思ったことを伝えられない選手達をまとめるのは大変なことです。これは、自分が一番上手いと選手一人一人が思い込んでしまい、自分は何でも出来るという意識が強い場合に起こりやすく、そしてこの意識は、選手それぞれの向上心を邪魔してしまいます。
僕は、合宿前からこのような状況になることはわかっていたので、宝塚ボーイズの3年生に協力をお願いして合宿を手伝ってもらいました。「本物」を伝える事ができる宝塚ボーイズの3年生に、代表選手へ「本物」を伝えて欲しいと思ったからです。
「カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会」代表選手に選ばれた彼らにとって、この大会への参加は、彼らのこれからの野球生活に大きな影響を与えてくれることでしょう。今回の合宿で宝塚ボーイズの3年生と出会い、一緒に練習をした経験から気づきを得た選手がいるはずです。代表選手のお父さんお母さん方にも、きっと伝わる部分があったのではないかと、思っています。もちろん、宝塚ボーイズの選手達にとっても、プラスになることがたくさんあったと、思います。
僕は、代表選手達にアメリカで試合をすることで、人としての大切なことを伝えていきたい。そして、選手達と一緒にアメリカで色んなことを学び、成長していきたいと思います。
次回は、アメリカ遠征で学んだことを書きたいと思います。
奥村幸治おくむらこうじ
ベースボールスピリッツ代表
イチロー選手が210安打を達成した時に、イチロー選手の専属打撃投手を務めていたことから“イチローの恋人”としてマスコミに紹介され、以来コメントを依頼されてのテレビ出演多数 。 1999年に中学硬式野…
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