いわゆる夏モノを着ていてOKなのは、お盆まで。ファッション業界にかかわると、まだまだ残暑厳しい8月末から、早々に秋モノに着替えなければというプレッシャーに追われたものですが、ここ数年はシーズンレスアイテムなるもののおかげで、汗だくの早過ぎる衣替えから解放されています。
秋のファッション第一報を伝える女性誌の9月号では、スタイリストが提案する晩夏から秋へのスウィッチカラーとしてネイビーやパープルの秋服が紹介され、スウィッチアイテムとして異素材ミックスのブラウスがオススメなど、モードを意識したプロフェッショナルなアドバイスが展開されていますが、実際はどうでしょう?
私の見るところ、20代の女のコ達が秋モノのスウィッチアイテムとして頼りにしているものは、黒のレギンスです。夏モノのチュニック丈のふんわりワンピースはそのままに、素足にレギンスをプラスするだけで秋モード。デニムのショートパンツもシフォンフリルのミニスカートも、黒レギンスを合わせて、ブーティやブーツで秋モードの調節を上手にしています。まさに20代のスウィッチファッションは、レギンスオンのレイヤードスタイルで乗り切るといった感じです。
この便利でコストパフィーマンスの高い着こなしは、オシャレな30代の子育てママにも波及。さらに40代の女性にも80’sファッションの要だったスパッツがレギンスと称して再ブレイクしているのですから、「待ってました!」(体型キープさえOKなら…)とばかりに広がりを見せ、街中黒レギンス真っ盛りという訳です。
今年はポップカラーにアニマルプリント、レース素材とレギンス市場のバリエーションは更に増えていますが、OLや主婦にとって、やはり王道の黒は外せないということで、足に引っ掛けるタイプの”トレンカ”と呼ばれるものが新顔として人気を集めています。自称(?)80’sファッションのリーダーだった私としては、「それってスキーパンツと呼ばれて、パンプスに合わせて良く履いてました」と、ますます秋モノに前ノリになっています。
レギンスという名の便利なシーズンレスアイテム。はっきり言って今も昔も男性受けはイマイチですが、パワーウーマンが憧れだった80’sから、肉食系女子が主役になりつつある現在、世代を超えた男子に媚びないファッションとして、男性にとっては嬉しくない定番になりそうです。
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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