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コラム 教育

2016年06月24日

「しつけのため」はウソ。実はストレスに駆り立てられているだけ

 大人は日々いろいろなストレスを抱えています。仕事がうまくいかない、時間に追われている、上司に叱られた、夫とケンカした、体調がよくない、疲れている、などなどです。

 ストレスは常にはけ口を求めます。多くの場合、自分より弱い相手がそのはけ口になります。親にとっては子どもです。

 親が自分のストレスを子どもにぶつけるとき、とてもすばらしい言い訳があります。それが「しつけのため」です。これが親にとっての錦の御旗です。

 本当は自分のストレスをぶつけているだけなのに、「しつけのため」と自分に言い聞かせているのです。

 その証拠に、子どもが同じことをしても、ストレスが少ないときは笑って許すことができます。このような心のメカニズムについて、ほとんどの人は無自覚です。

 子どもを虐待して逮捕された親は、みんな口をそろえて「しつけのため」だったと言います。自分がやっていることが、実は自分のストレスからきている暴力に過ぎないということに無自覚なのです。

 親は子どもにとって圧倒的な権力者です。ほとんどの親はその立場に甘えてやりたい放題です。権力者である親は、自分の心のメカニズムに気づいていることが大切です。気づいていれば自然にブレーキがかかります。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…

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