アフリカ大陸北東部にあるソマリア。通称アフリカの角。最近ではソマリア海賊の話題で世界に名を轟かせている。この国では現在も戦争が続いており、国内は無政府状態となっている。混乱するソマリアで子供たちはどのような生活を送っているのか。
ソマリアの学校は日本ではなじみのないマドラサと呼ばれる宗教学校が多い。その授業内容は算数や国語、歴史はもちろんイスラム哲学、倫理学を徹底的に学ぶ。学校には校舎があるわけでなく、モスクと呼ばれるイスラム式の寺院の境内で行われる。そして授業も毎日開かれず、数少ない先生がその地域に回ってくることで初めて開校となる。ただこうしたマドラサで学べる子供たちはほんの一部にすぎなかった。
ソマリアは戦場である。現実としてこの国では学校の授業を受けることのできない子供たちがほとんどである。そしてその子供たちは武器を手に取らなければならない。ここでは誰しも家族を守るために自分たちの住む地域の武装勢力を支持し、子供であってもゲリラ戦の貴重な戦力となる。子供たちが武器を持ち最前線に兵隊として飛びだしていく。
ペンでなく銃を持つ子供たち。ここソマリアでも戦争の犠牲者は子供たちであった。
渡部陽一わたなべよういち
戦場カメラマン
1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。静岡県立富士高等学校 明治学院大学法学部卒業。戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。 世界情勢の流れのその瞬間に現場…
人権・福祉|人気記事 TOP5
「食」と介護 ~その一口で笑顔になれる~
小山朝子のコラム 「介護の現状~専門家の視点から」
イスラエル軍ガザ軍事侵攻
渡部陽一のコラム 「世界の戦場から平和を考える」
トランプ大統領によるパレスチナ和平調停案
渡部陽一のコラム 「世界の戦場から平和を考える」
世界の子供たちの水問題/蛇口をひねっても水はでない!
渡部陽一のコラム 「世界の戦場から平和を考える」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。