最近、数々のスポーツイベントが各地で行われている。
2013年9月に決定した東京オリンピック•パラリンピックの影響であることは確かである。そこで何が遺せるのか。沢山の議論が周囲で行われている。経済的な影響や、インフラ設備等は問題として取り上げられているが、きっと素晴らしい大会になるだろうと高揚した気持ちでいる。もちろん目に見えるものだし、分かり易い。
先日、競歩のナショナルチームへ講義をした時、報道されている、インフラ整備や経済関係なしに、アスリートは4年後へ進んでいることを改めて感じた。現在のアスリートたちは本当に優秀で頼もしい。すぐに次へシフト出来る能力に脱帽だ。結果が全ての世界で、順位がしっかりつく世界だからより厳しい。毎日、毎日とトレーニングをし、身体と会話をしながら、パフォーマンスをどう向上するか考えている。よりフォーカス出来た人がオリンピアンやパラリンピアンになるのだろう。そして、メダリストに。
先日行われた、リオオリンピック•パラリンピック大会の余韻も一段落してきた。感動の場面を今でも思い出すことが出来る。つまり、私たちはアスリートからソフトなレガシーが遺されている。注意していないと見逃してしまうが、「人は理屈で動くのではない。感情で動く」という、恩師の言葉を思い出した。社会は合理性を求め、スマートな様が求められる。しかし、私たちに感動を体験させてくれたアスリートの努力はスマートでも合理的でもなく、日々苦しい練習をこなし、その中で光を見つけ大舞台へフォーカスする。
今、スポーツがここまで注目されていること自体、素晴らしいことだと思う。
これを機に、アスリートの努力、「人間はここまで限界を越えられる」という姿をみることによって、「私も努力してみよう」と思える人が増やせるのではないか。ぜひ、運動する、スポーツをする勇気の一歩を踏み出してみてほしい。ランニングでもウォーキングでもやってみると気持ちが晴れるものだ。頭がスッキリして、今まで悩んでいたことがより明確になりそこまで大変な問題ではなかったと思うことも少なくない。前向きで意欲的であることこそが、日々の宝物であると感じる。
色んな報道がされ、問題視されることが多々あるが、2020年、オリンピックの開会式は行われる。
その日まで、どんなことでもいい「チャレンジ」するのはアスリートだけではないのかもしれない。
伊藤華英いとうはなえ
競泳オリンピアン(北京/ロンドン五輪 水泳女子日本代表)
べビースイミングから、水泳を始め、15歳で日本選手権に初出場。女子背泳ぎ選手として注目される。2008年日本選手権女子100m背泳ぎで日本記録を樹立。初めてオリンピック代表選手となる。その後、怪我によ…
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