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コラム 教育

2016年12月22日

親が結果にこだわると子どもを苦しめることになる

 勉強、運動、お手伝い、生活習慣、しつけなど、いろいろな面で親は子どものために様々な働きかけや指導や手助けをします。でも、なかなか結果が出ないときもあります。親がいくらがんばっても、いくらあがいても、どうしようもない部分があるのです。なぜなら、結果を出すのは親とは別の人間である子どもだからです。

 例えば、算数を教えていて、親と問答しながら解くときはできるのですが、自分でやるとできなくなる子もいます。縄跳びの練習を毎日してもうまくならない子もいます。毎日親子で一緒にランニングをしても、走るのが速くならない子もいます。

 そういうとき、親が結果にこだわって「できるようになる」ことを求めすぎると、どうしてもイライラして否定的な言い方で叱ることになります。すると、子どもの意欲は減退しますますできなくなります。それが続けば子どもは自信がなくなりますし、「親は自分のことをダメな子だと思っている」と感じるようになります。

 子育て・教育では親が結果にこだわると、子どもを無用に苦しめることになります。結果にこだわるのではなく、親として子どもと一緒に何かに取り組める、その過程を楽しむようにしてください。子どものために何かしてあげられる、その過程、その時間こそが人生の一番すばらしい瞬間です。何年も経ってから振り返れば、本当に大切で愛おしい時間だったことがわかるはずです。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…

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