先日、第2回目開催の「ジャパンウォーク」に参加した。その名の通り、みんなでウォーキングをしようというものだ。大手企業が主催で運営されているイベントだ。もちろん、後援ではスポーツ庁や東京都といったところも入っている。協力は、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会もある。つまり、参加型スポーツではかなりのビッグイベントだ。参加人数は、オリンピアン・パラリンピアンは31名を含む、2082人だった。障がい者スポーツ体験などのイベントを含めると3079人。154名のボランティアが参加した。東京都教育庁では、ボランティアマインドを育てるなどの方針をうたっているため、東京2020に向けてボランティアの育成も大きな成果へと繋がるだろう。
どんな人もスポーツを通して、楽しもうということだ。スポーツによって私は成長させてもらったが、それは頂点を目指す上で努力することや、ベストすること最大のプレッシャーというストレスの中で、ポジティブな気持ちに持っていき自己実現に向かっていく。とても大切なことだし、この過程がなかったら、今の自分はなかったと思う。このような競技型スポーツではない参加型スポーツに感じることは、今注目されるダイバーシティやグローバル化という社会に必要なことであるということだ。2020年まで、着々と時は過ぎて、あっという間に開会式だ。新国立競技場も着工が始まり、前へ進んでいる。今しか出来ないことは何か。スポーツ文化を根付かせるということは何か。スポーツ実施率を高める。このことはとても大切だろう。
それでは、どうやって高めるのか。「スポーツは価値がある。」このように感じている人は、スポーツは素晴らしいに決まっていると思うかもしれない。でも、人は十人十色。様々だ。スポーツと教育。課題は沢山ある。例えば、ジャパンウォークに参加していて、車椅子の方としばらく話しながら歩いた。彼は、交通事故で下半身麻痺になったと話していた。その方の話の中で、無知だったたなと感じたことがあった。
「バリアフリーにすればいいってもんじゃないんです」
私は「えっ?」と感じてしまった。質問をして返ってきた返答は、「私たち車椅子は、バリアフリーがいいかもしれないけど、視覚障害の方たちは少しの2-3センチの段差で足の裏で感じて歩くこともある」だった。。確かに、そうだ。。この経験を通じて私たちは、知らないことが多すぎる。東京2020を盛り上げるには、足下を見て、「知る」ということも大切だ。相手を知ることということは、障がい者であろうが健常者であろうが、さほど変わらない。
見えない、ソフトな部分で、スポーツが生きてくることを心から祈っている。
伊藤華英いとうはなえ
競泳オリンピアン(北京/ロンドン五輪 水泳女子日本代表)
べビースイミングから、水泳を始め、15歳で日本選手権に初出場。女子背泳ぎ選手として注目される。2008年日本選手権女子100m背泳ぎで日本記録を樹立。初めてオリンピック代表選手となる。その後、怪我によ…
スポーツ|人気記事 TOP5
結婚と出産
武田美保のコラム 「武田VISON」
コーチ修行中
武田美保のコラム 「武田VISON」
自分の人生は誰かがどうにかしてくれるものじゃない
武田美保のコラム 「武田VISON」
本質の認識があれば、思考の違いは新たな何かを生む。
伊藤華英のコラム 「人生を前に進めるためのモチベーション活用術」
命の尊厳を考える
舞の海秀平のコラム 「諦めないで舞ペース」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。