今週末はやっと心穏やかに、ゆっくり過ごせそう……。それは、来日していたレディ・ガガが帰国の途についたから。東京・青山で仕事をしていると、この一週間というもの連日レディ・ガガがプライベートやサプライズで現れる場所があまりにも近すぎて、まったく落ち着かず、GW前に仕上げなければいけない原稿もストップしてしまう状態。レディ・ガガは私にとって、今、それほど気になる存在なのです。
20代で女性誌のカバーガールをはしごする活躍中のモデルから、この時代に驚異的な売り上げの記録をつくるファッションブランドの30代スタッフ、美容系のヒット商品開発でTV通販の成功事例として注目を集める40代の女性社長まで、私のまわりにいる活躍中の女性達は皆、熱狂的なガガ様のファン。彼女たちもまた、この一週間は大変な興奮状態で通常の生活に支障をきたしていたようです。
「ガガ様」とまで呼ばれるレディ・ガガの魅力を彼女たちにインタビューしてみると、「イッちゃってるんだけど、可愛いところが好き」、「振り切ってる感じがカッコイイ」、「ぶっ飛んでる風なのに知的」などなど、音楽性について語るよりも、まずそのキャラクターに魅了される声が返ってきます。
80年代のマドンナと並べて称されがちなレディ・ガガですが、実はマドンナとの一番の違いは、同じように「イッちゃってたり」「振り切ってたり」「ぶっ飛んでたり」して見えても、単にコスプレ的なのではなく、アートが感じられることだと思うのです。世代を超えて一般の女性たちがアートに敏感になってきた、なので、そのファッションやビューティがそのまま真似したい憧れではなくても”感性を刺激するHOTな存在”として、時代に敏感な女性たちの心をとらえています。
今までの常識や成功事例が通用しない時代に入っても、男性に比べて生き生きと活躍する女性たちにレディ・ガガのファンが多いのは、刺激的なアートを感じる存在としての魅力と共に、クリエイティブなビデオクリップやステージから発信されるメッセージへの共感。そのレディ・ガガのメッセージを、エネルギーとしてモチベーションアップに「いただいている」という感覚が、彼女のことを「ガガ様」と呼ばせてしまうのではないでしょうか。
レディ・ガガの多くの曲でテーマとなっているのは、自らの破壊と再生。まわりの存在や思い込みから解放されて、「自分がなりたい存在になる自由を与えられるべきよ」という強いメッセージが、パワフルに自分らしく生きたいと願う女性たちの心にダイレクトに届くのです。
グラミー賞やセレブパーティに、エキセントリックな服を見事に着こなして現れるレディ・ガガ。私たちの日常にそのままお手本になることはほぼ皆無ですが、ファッションもビューティも「アートな気分が旬」だと感じさせてくれます。いよいよ春夏のオシャレには、このセンスが重要になりそう。私も早々MACで、レディ・ガガモデルのピンクの口紅をキープしました。
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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