このところ、何年ぶりかの同窓会に出席した女友達の話を聞く事が多いのは、あの「ドラマ」の影響?
「あまりのショックで立ち直れなかったワ」
関西の友人で40代後半の彼女は、10年ぶりに高校時代の同窓会に出席。20代から読者モデルの経験もあって、「自分年齢は永遠の35才」と言い切っているだけに、実際の年齢差で10才以上、さらに努力無しのプラスアルファエイジで現れたクラスメートに「あ然!」としたというのです。特に一番ショックだったのは、その後ろ姿。駅から徒歩で会場に向かう彼女達は皆、猫背でダラダラとした歩き方、まるで「おばあさん」に見えたというのです。「私もこのグループなんだと思うと、もーショックでさ」本気で嘆く彼女に同世代のご主人が「それが現実でしょ!」とツッコムと、「いや、耐えられない!もう同窓会は封印する!」の一言。
実は私も同感。先日、卒業以来25年ぶりに都内のホテルで同窓会があって、友人だった幹事から「スピーチだけでもお願い」の電話がオフィスにかかってきてしまい、断り切れずに出席したところ、「間違って、皇室関係者の集まりに来てしまった」くらいの浮きよう。まるでタイムスリップしている感じで、頼まれたライフスタイルファッションの話を急遽、生き方系の話に変更して、何とか乗り切るも、後で送られてきた集合写真を見た30代の男性スタッフに、「一人だけ宇宙人が写ってますね」と笑われる始末。「そういえば、ほとんど誰からも話しかけられなかったワ」とボケたものの、「同窓会は当分勘弁!」
さらにこの週末、大学卒業後にJJの記者をしていた頃、グループで仲の良かったモデルもこなすアメフトヒーローに、丸の内でバッタリ再会!なのに、開口一番、「会社変わってさ」とテンションの下がる口調。一瞬のドキドキも無いままに、「頑張ってね」と励ますことになり、学校外の同窓会もあり得ないと痛感。
週明けにネイルサロンに行ってみると、ネイリストいわく、GW中に同窓会に行くからといって、張り切ってジェルネイルをされて出掛けたものの、早速戻って来られて「もー最悪!あんなことならいつものネイルで十分だったワ」と、せっかくのキラキラデザインを早々にオフしたお客様がいらしたとか…。聞けば、30年ぶりの同窓会に学校中の憧れだった男の子が出席するということで、ワクワクで出掛けたところ、「王子様」だった男の子は見る影も無く、人生に疲れた様子で、自己紹介するまで誰も気づかなかったというのです。「子供の頃に二重で可愛い大きな目って、年を取るとその分落ちくぼむので、誰よりも老けちゃうのよね。もー見たくなかったワ」王子様の言われ方と言ったら可哀想なくらいですが、この方だけでなく、あちこちで「再会した同級生が高橋克典なんてあり得ないわよ」という声が聞こえてきそうです。
TVドラマは消費者や観ている人達の心を掴んでいたのに、いつの間にか無理矢理流行をつくろうとするばかりに「女心」とかけ離れていってしまったのではないでしょうか。
メディアですらわからなくなっている「女心」だからこそ、取材し続ける意欲がますます湧いてきます。
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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