バブル経済の崩壊後約20年の間、まるで底なし不況にでも陥ったかのように、多くの経営者及び企業では錯覚すら覚えているのではないでしょうか。平成20年における赤字決算の法人は71.5%(国税庁HP記者発表資料より)と発表されました。このような状況下での経営では、先行きに不安感がつのり、マイナス思考となりがちです。
しかしながら、どの様な状況であろうと、経営は自己責任なのです。業績の良し悪しは政府の施策の良し悪しでも無く、業界の動向でも無く、世の中の景気でも無く、ましてや世界経済でも無いのです。例え国内外で大恐慌が起きようとも、自社の業績が厳しい理由を他に求め、責任転嫁をしたところで、誰も納得し同情はしてくれません。責任の全ては社長自身の経営姿勢によるものなのです。
今こそ立直しの最後の機会だと思って、己の全てを経営に捧げ、全身全霊を注ぐべきです。その為には、まず早起きをして、誰よりも早く出社し毎朝掃除をしたり、社長塾を開くことも良いでしょう。まずは、社長自身が超現場主義、超お客様第一主義で率先垂範することです。そして、社員一丸となって、真心と感謝の思いが溢れた経営をすることです。
売上げが何千億円とか、市場占有率が10%以上あるような業界のリーディングカンパニーでないならば、社長の姿勢と頑張りで業績は何とでもなるはずだと、私はそう確信しています。
社長の強力なリーダーシップの元、全社一丸となれば、どのような経営環境になろうとも、一喜一憂し、狼狽し不安におののくことは無いのです。お客様本位、社員本意の経営が貫けるはずです。そうした企業姿勢は、周りからの応援を受け、景気の良し悪し、業界やライバルの動向も関係ない強力な企業体質を作るのです。
もし、社長に創業時のような情熱、気力、体力が無いのであれば、社長自身を含め多くの人々を不幸にしない為にも、次なる有能な後継者にこの際バトンタッチされることをお薦めします。
今回もまた私の独断を寛大な心で読んでいただいた読者の皆様に感謝いたします。
宗次徳二むねつぐとくじ
カレーハウス CoCo壱番屋 創業者
生後まもなく孤児院に預けられ、3歳で「宗次」姓の養父母に引き取られる。養父のギャンブル狂によって各地を転々とし、養父母の離婚の後は養父と2人、生活保護を受ける極貧の少年時代を過ごす。 自ら学費を稼ぎ…
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