気がつけば最近、夜のお付き合いがめっきり減っていて、自宅でも夕食がとれる日が週3日以上あることも多くなりました。私たちの業界でも、景気や経費の問題から、仕事がらみのお食事会や飲む機会が少なくなったという事実もありますが、ココロとカラダ、美と健康に敏感なオシャレな人達は、積極的に「朝型」になってきていると思います。
皇居周辺の早朝ランニングや、朝6:00からオープンしている千駄ヶ谷の「グッドモーニングカフェ」での朝食など、都内の有名朝スポットでは、活躍中のクリエーターや若手経営者など時代に敏感な顔ぶれをよく見かけます。とにかく夜更かしクラブ系より、早朝ランニングカフェ系の方が旬なのです。
さらに早朝を外で過ごす人達だけでなく、出社前のオシャレな女性達は、ヨガやストレッチはもちろんのこと、早朝炭酸パックに早朝ローションパックと、自宅での朝イチの1時間を自分磨きのためのビューティチャージに使っています。
このところ、ご相談の多いエステやヘアサロンのサービスについても、この早朝ライフスタイルにヒントがあるとお答えしています。出社前に立ち寄れる朝フェイシャルや、朝ネイル、男性でも朝ヘッドスパなら、あったら嬉しいという声を実際にリサーチしているからです。「お客様が朝イチを有効に使えるサービスを望まれても、スタッフや従業員の通勤、スタンバイはどうするの?」必ず、経営者の皆様からそんな声が返ってきますが、例えば、先程お話ししたグッドモーニングカフェは、業界初の6:00オープンに向けて、朝5:00入りしなくてはならない条件に、「自転車で通勤します!」とか「近所に住むので大丈夫です!」など、今までにない魅力的な職場に対して、若い世代ならではのやる気のある応募が、ひと月で200人以上もあって、社長も「これならイケる!」と判断してスタートさせたといいます。
ビューティのジャンルにあっても、自分の力を試せるなら!の想いで、早朝から頑張りたい若い世代が沢山いるはずです。いくつかのハードルを越える準備は必要かと思いますが、オフィスアワーが始まる前の早朝ビューティチャージに期待するお客様の声が沢山聞こえています。時間に欲張りな私自身も、ずっと「あったらいいナ!」を感じてきたモーニングビューティ。朝が旬になってきた今、新しいマーケットをつくるべく、美容業界関係の方へのアドバイスにも一層力が入ります。
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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