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コラム 環境・科学

2010年11月01日

健康で楽しい後半人生のために

後半人生は、好きなことだけやって過ごそうと思っているのですが、健康でなければ好きなこともできませんね。
けれど、です。まず健康になってから好きなことを始めようとしても、この歳になるとなかなか完璧な健康なんて手に入らなくて、どこかしら痛かったり具合悪かったりするもの。
ですから、健康になってから好きなことをやり始めようなんて思っていると、気が付いたらタイムオーバーで、気力も体力も失せてしまっていたなんてことになりかねません。

そこで見切り発車で、多少健康でなくても、エイヤッと好きなことを始めてしまうと、あら不思議。みるみる健康になってゆくではありませんか、てなことになりませんかね。
健康だから好きなことが出来るのではなく、好きなことをやっているから健康なのだ、という逆説は説得力ありますでしょうか。できることなら、そうであってほしいという願望も混ざっています。

聞くと誰の体にも、毎日ガン細胞がムクムクと発生しているのだけれど、それを免疫細胞がたちまちやっつけてくれるから、我々は健常でいられるのだそうですね。この免疫機能が元気で働いていてくれるうちは、ガンがむやみやたらと増殖してしまうことはない。その免疫機能を著しく減退させてガン細胞を攻撃する力を奪ってしまうのは、ストレスなのだそうです。嫌なこと、嫌いなこと、辛いこと、心配なこと。そんなマイナスの気分に苛まれているときに、免疫の包囲網を破ってガンが増殖してしまうのですね。

なので一切のストレスを感じないように、好きなことばっかりやり続けて楽しく笑いながら過ごしていたら、ずっと健康に過ごすことが出来る。
これはどうやら、間違いないようです。

先日あるパーティーの席で、2人の人から同じような話を聞きました。事業で大成功した社長さんが何十億というお金を手にしたので、仕事をすっぱりと辞めて、世界一周の旅や、それこそ好きなことばっかりをやっていたら、「鬱」になってしまったというのです。もう一人の人も会社を売ったお金で遊びまくっていたら、同じ病気にかかってしまったのだとか。お金の心配がなく、好きなことが何でもできる環境になっても、気分が滅入ってしまうなんてどうも理解不能で、何が原因なのだろうとみんなで首をかしげました。何となくたどり着いたのは、仕事をすっぱりやめたこと、一人で遊んでいたこと、たくさん遊ばなければならないという焦燥感、なんかが原因じゃないのという想像。

突然大金持ちになるという前提を経験していない立場での、あくまでも想像なんですがね。早く辛い仕事や金策から解放されて思いっきり遊んで暮らしたい、と願っている人は多いでしょう。僕もその一人です。けれどその結果、生きるモチベーションが下がってしまうような毎日になってしまうのは御免です。

人には一生をかけて果たさなければならない使命というものがあって、その目的のために生まれ、生かされているのだといいます。なにが自分の使命なのかは分かりませんが、何となくその使命に沿って生きているときは、ワクワクドキドキして、やることなすことが上手くいき、それから外れると失敗や厳しい試練や不幸が押し寄せてくる、ような気がします。使命に沿っていたから事業が成功して沢山のご褒美を頂けた社長さんたちは、そこからの生き方が使命に沿っていなかったから、やる気も運気も失せてしまったのかも。

ですから健康で楽しい後半人生のためには、いくつもの趣味にチャレンジして、使命に背いていない、コトンとハマる楽しい過ごし方を見つけること、そして誰かとその喜びを分かち合う生き方を選択すること、が正解なのでしょう。

清水国明

清水国明

清水国明しみずくにあき

タレント

「あのねのね」で一世を風靡。芸能界きってのアウトドア派、スローライフ実践者としても知られ、子ども達の生きる力を育むための自然体験イベント等を積極的に実施している。また自然と共に生きる自身の経験から、シ…

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