未曾有の惨劇、東日本大震災における人命や経済の損失は計り知れないほどで、一日も早い復興を願わずにはいられない。そうした先行き不透明な中においても、経営の舵取りをしなければならない社長や幹部がすべきことは、一言で言えば真面目に経営に向き合うことに尽きるだろう。
良い経営とは至ってシンプルなのだ。これまで述べてきたように、実に多くの人々の期待に応えるには、我が身を経営に捧げ、打ち込む以外に現在のような混迷する世の中において、良い経営を続ける事はほぼ不可能であろう。超早起きをして、超率先垂範・超現場主義を貫き、超お客様第一主義を社長、幹部自らが本気でやり続けるしかないであろう。それにより何とか20%の社員が人材から人財に育ち、誠実な信頼できる良い社風が生まれ、ほんの僅かな率のお客様の支援を受けることが出来るようになるのだ。勿論、取引先様や金融機関の信頼も得られるようになるはずだ。こうしたことが積み重なり、業績は少しずつ右肩上がりになっていくのである。どんなに厳しい経営環境の中にあっても、真面目に本気であり続けることにより、僅かであるかもしれないが増収増益、右肩上がり経営を継続できるのだ。
栄枯盛衰は世の習い。経営は優勝劣敗の過酷な世界である。経営努力を惜しまず、社員やお客様をはじめ、多くの人々の期待に応え続けることが重要なのだ。状況が少し良いからといって、油断し手を抜いたり、よそ見したりせず、更に努力をし続けることが重要なのだ。そうし続ければ、ほんの僅かでも増収増益と言う経営者にとってこの上ない喜び、そして年間を通して最高の喜びを得られるはずである。正に1年の努力が報われるのだ。社員を始め、多くの人々の期待に応えられるのだから、一番の喜びに決まっている。
経営とは、継続して栄え続けなければ意味が無い。それが経営なのだ。文字にしたら「継栄」となる。
経営者の誰もが起業、創業した時、自分や家族だけの欲求を満たしたいと、上辺だけの幸せを思い描いて社長になったわけでは無いはずだ(もしそうで有るなら論外だが…)。多くの人々の期待に応えながら、身を経営に捧げ、情熱を抱き小さくスタートした事業。コツコツ、コツコツと少しずつ積み上げ、徐々に発展を遂げてきたはずだ。要は油断せず、誠実で優しさあふれる経営であり続けることなのだ。地域社会をはじめ、多くの人々から必要とされ続けること。これこそが最も喜ばしいことだと思う。経営とは「継栄」と私は確信している。
宗次徳二むねつぐとくじ
カレーハウス CoCo壱番屋 創業者
生後まもなく孤児院に預けられ、3歳で「宗次」姓の養父母に引き取られる。養父のギャンブル狂によって各地を転々とし、養父母の離婚の後は養父と2人、生活保護を受ける極貧の少年時代を過ごす。 自ら学費を稼ぎ…
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