私は常々”超早起き”を提唱しているが、早起きをする、しないは個人の自由で有る上に、日常生活や仕事上、また人生や経営において確たる目標がなければ、”超早起き”など殆ど誰もしないだろう。最も、誰もしない、出来ない、したがらないことをするからこそ価値が有り、それを続けることによって成功の扉が開かれるのだ。”超早起き”は、しようと決心さえすれば、誰にでも、明日からでも出来る最も簡単な成功への近道だといえる。正に、人生や経営において成功するためのコツではないだろうか。但し、せっかく頑張って早起きしても、手に入れた時間を有効に使わなければ、価値が半減してしまう。
長年、超早起きを実践し続けている私の場合は、各種原稿を書いたり、お客様へのお礼状を書いたり、昨日の反省をし、今日やるべき準備をしている。1人事務所で誰にも妨害されることなく、マイペースで過ごせる正に至福の時といえる。その上、近隣の清掃までできるのだ。そして今、経営者に絶対お勧めしたいのが、社員の中の有志に対し、始業前に”社長塾”を開くことだ。
私の社長時代は、「早起き会」と称して、本人の意思で参加した社員と共に朝六時(後に六時半)から地域の清掃活動を行った。毎朝30名程度の参加で、本気で行う掃除は非常に価値のあるものだった。一日のスタートを前向きな仲間と共に過ごすことで、参加者の私生活も仕事の内容も、何もかもが良化してくる。何より社長自らが先頭になって毎日行うのだから、社内”社長塾”としては、効果満点!最高の方法だと確信している。
勿論皆さんが考える”社長塾”の内容、方法で良いと思う。大切なことは、社長自身の経営に対する思いの強さだ。そして、会社が本来の経営目的としている事業を通じて、関わるすべての人の喜びと幸せを願うこと。多くの期待を一身に受け、責任が重い経営者なのだから、自らが率先してリーダーシップを発揮し”社長塾”を通して日々思いを唱え続けることだ。
今、かつて経験したことのない程厳しく、先行き不安の多い世の中において、社長が自らにムチ打ち、勝ち残る経営をしなければならない。善は急げ!早速今日から社員に参加を呼びかけてみてはどうだろう。塾の内容はやりながら変えてゆけばよいのだ。大事な事は、強制的な参加ではなく、あくまでも自由参加、自らの意志で参加してもらうということだ。私の経験から言えば、約二割の社員は、社長の熱い思いに応えてくれるはずだ。二割で十分なのだ。この二割の社員が自分を変えようと、向上心と目的意識をもって参加してさえくれれば、経営は少しずつ、目に見えないほど徐々にではあるが、必ず良くなっていくはずだ。やがては強い会社になって行くのだ。”社長塾”をぜひとも始めてほしい。
宗次徳二むねつぐとくじ
カレーハウス CoCo壱番屋 創業者
生後まもなく孤児院に預けられ、3歳で「宗次」姓の養父母に引き取られる。養父のギャンブル狂によって各地を転々とし、養父母の離婚の後は養父と2人、生活保護を受ける極貧の少年時代を過ごす。 自ら学費を稼ぎ…
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