バブルが崩壊し、世の中の仕組みや構造が激変を続けている時代の中では、過去の常識はもはや通用せず、長く続いた右肩上がり社会を経験したものにとっては、過去の栄光が忘れられず、ただ悲観し苦悩する日々を送っている経営者も多いことでしょう。
今の困難な状況から早く抜け出したいと願っても、他人依存や他力本願だけでは、もはや容易には良くなるハズがありません。いつも夢見心地の夢見る社長が、いくら家族や社員、お取引先様に夢物語を熱く語っても、誰からも真に受けて聞いてはもらえません。書店のベストセラーの中には、「夢は大きく持て」や、「夢を持つことは必要」という本が売られています。(私はただの一度も読んだことはありませんが…)無論、夢を持つことは悪いことではありません。どうしても夢を語り、夢を実現したいならば、並外れた、時には他人からクレイジーと言われるほどの努力が必要となるでしょう。自己をすて、多くの人々のためにわが身を捧げることです。それは容易にできることではありませんが、できたならば、夢を語っても人様からバカにされることは無いでしょう。
そこで、私の独断ではありますが「夢は持つな」となるのです。私はよく「夢は何ですか?」と質問されます。その都度「夢はありませんが、必ず達成したい目標はあります」と答えます。常に目標があれば、人並み以上に頑張れますし、課題難題も前向きに取り組み解決できるからです。私自身、25歳からの経営者人生を振り返りますと、少し頑張れば達成できる目標をクリアし続けた結果、今日に至っただけのことですから。目標達成の繰り返しこそが、特別な経営資源を持たない私のような者にも、夢のような奇跡を起こせたのです。
だからこそ「夢は持つな。目標を持て。」と断言できるのです。酔生夢死な人生にならないように、徹底した現場主義にこだわり、自ら努力することです。change(変化)はchance(好機)とも言いますが、自らが変われば、人生も経営もきっと上手くいくはずです。
宗次徳二むねつぐとくじ
カレーハウス CoCo壱番屋 創業者
生後まもなく孤児院に預けられ、3歳で「宗次」姓の養父母に引き取られる。養父のギャンブル狂によって各地を転々とし、養父母の離婚の後は養父と2人、生活保護を受ける極貧の少年時代を過ごす。 自ら学費を稼ぎ…
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