2010年を迎えるにあたり、今回は、最近、常日頃からしみじみと感じていることを書きたいと思います。
私は、日々、様々な方々とお会いする機会がありますが、そうした中、常に感じることは、「ビジネスパーソンが自身の仕事を行う上において、仕事における”心の準備”があるかどうかで、その成果の行く末が大きく変わる」ということです。
「心の準備」とは、言うなれば、まず第一に、「自分の心の中をしっかりと整理し、自分が携わっている仕事、あるいは、これから携わろうとする仕事をする上での”決意”をする」ということです。
「決意」という言葉は、人によっては、「少々大袈裟だな!」と感じるかもしれません。しかし、この「決意」という言葉、これまでの人生において場数を踏んできた人にとっては、大袈裟どころか、「これほど重要な意思決定はない」と感じるでしょう。
言うまでもありませんが、通常、決意した人が行う仕事には、その中に「使命感」(ミッション)が内在しています。いい仕事をする人の心の中には、常に、何らかの使命感があるものです。使命感は、日々の仕事において、どのような状況に遭遇しようとも、常に、自分にとって妥当な方向へと導いてくれ、多少の困難があっても、何とかそれを乗り越えることができるだけの<程よいエネルギー>を与えてくれます。
もう少し具体的にこの話を進めるならば、この世の中には、様々な形の使命感があると思います。例えば、企業経営者であれば、「独自の商品・サービスを社会一般に提供し、自らのビジネスを通して人々に利益・幸福を齎したい」という使命感。また、街の商店街で頑固に八百屋を営む店主であれば、「新鮮な野菜を地域住民に提供し、人々がバランス感覚に優れた食事をするための一助となりたい」という使命感。あるいは、美容院で働く美容師であれば、「自分のセンスとスキルで、ヘアー・デザインを通して顧客の個性・持ち味を輝かせ、顧客の人生をより豊かにしたい」という使命感、など…。
使命感は、一にも二にも、仕事をする本人の「やる気」「向上心」をアップグレードする”極めてパワフルな代物”です。仕事をする人にとっての重要なポイントは、給料を貰うためだけに働くのではなく、「何か、自分なりの目的を持って働くと、本当にいい仕事ができる」ということです。私自身、様々な会社を訪問し、オフィスで働いている社員を見るとき、いつも感じることがあります。それは、「この人は使命感を持って働いているな!」「この人は、給料を貰うためだけのために働いているな!」などです。面白い現象ですが、人がどのような気持ちで働いているかということは、その本人の「顔の表情」を見るとわかります(感じることができます)。
仕事における自分なりの使命感を持つと、仕事における展開がよりダイナミックに変貌していきます。思うに、人が仕事をするとき、理念や哲学など、”難しい理屈”を基盤とした使命感などは必要ありません。必要なのは、働く本人にとっての「働く上での目標そのもの」です。
仕事人生は、どのような人においても、泣いても笑っても、ほんの一度しかありません。ですから、たった一度だけの仕事人生を送るなら、仕事における目標・夢を持ちたいものです。そうすることで、より充実した仕事人生を送ることができます。
生井利幸なまいとしゆき
生井利幸事務所代表
「ビジネス力」は、決して仕事における業務処理能力のみを指すわけではありません。ビジネス力は、”自己表現力”であり、”人間関係力”そのものです。いい結果を出すビジネスパーソンになるためには、「自分自身を…
ビジネス|人気記事 TOP5
高齢者が病院に行きすぎてしまう理由
川口雅裕のコラム 「人が育つ会社、育たない会社」
「女性に下駄を履かせる」とは?
藤井佐和子のコラム 「企業・個人を豊かにするキャリアデザインの考え方」
セブ島語学留学が熱い!
大谷由里子のコラム 「大谷由里子の人づくり日記」
女性に下駄を履かせるとは?~女性活躍推進の現状~
藤井佐和子のコラム 「企業・個人を豊かにするキャリアデザインの考え方」
「中堅社員の小粒化」は、ほんとうか?
川口雅裕のコラム 「人が育つ会社、育たない会社」
講演・セミナーの
ご相談は無料です。
業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。