先月ご紹介した経産省のレポートには、DXを進める上で、経営者のITリテラシーの向上が重要であるということが書かれています。しかし、会社は経営者だけで成り立っているわけでは無く、DXの担い手は従業員です。従業員のITリテラシーも向上させていく必要があるでしょう。
プログラミングを学ぼう
DX時代の人材をどのように育成したら良いかについては、専門の方が多くおられると思います。筆者は人材育成の専門家ではありませんが、ひとつ提案したいのは、「プログラミング」です。
プログラミングと言っても、皆がプログラムを組めるようになる必要はありません。コンピュータはプログラムで動いています。それを知ることで、コンピュータがどのように動いているかがわかるのです。
DXの基本となるクラウドサービスがどのような仕組みで動いているかが「なんとなく」でもわかるようになれば、既存のサービスを組み合わせて新しい利用方法を考え出したり、新しいサービスを見つけたときに自分の業務に活かせるかどうかを判断できたりします。
コロナ騒ぎで自宅にいなければならない時間が増えている昨今では、自宅でPCやスマホから学習できるオンライン学習がお勧めです。コンピュータ系の学習だと「Udemy」が有名ですし内容も豊富ですが、基本有償ですし内容も高度なものが多いため、「ちょっと様子を見てみる」という人にはハードルが高そうです。そこで、筆者のお勧めは「progate」です。
progateの特徴
progateの良いところは
- 入門編は無料で受けられる
- 初心者が躓きやすい環境設定が不要
なことです。
1. progateには様々なプログラミング言語のコースが用意されていますが、どの言語も最初の入門編は無料で受けられます。数分~10分くらいの短いレッスンが10個くらいで1コースになっており、言語によっては複数のコースを無料で受けられます。入門編といっても、簡単なプログラムを組んでみるところまである言語もありますので、初めての人には十分すぎる内容でしょう。とりあえず、人気の言語である「Python」(パイソン)あたりをやってみることをお勧めします。
2.プログラミングの学習で意外に躓きやすいのが、実際のプログラミング言語を自分のPCにインストールする部分なのです。OSやバージョンの違いなどで動かないことも多く、初心者は挫折してしまいます。progateは、Webブラウザー上でプログラミング環境を再現してくれます。ブラウザー上でプログラムを打ち込み、動かしてみることができますから、プログラミング環境を設定する必要がありません。スマホ用のアプリもあります。
各言語とも、最初は「文字を画面上に表示」など、本当に簡単な内容です。しかしその段階ですら、一文字でも打ち間違えるとコンピュータは理解してくれない、コマンドの順番を間違えるとまったく違った結果になる、など、多くの気づきがあるでしょう。プログラマの方々の苦労も、感じることができるかも知れません。タダでこのような体験ができるチャンスを、是非ともお試し下さい。
大越章司おおこししょうじ
株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役
外資系/国産、ハードウェア/ソフトウェアと、幅広い業種/技術分野で営業/マーケティングを経験。現在は独立してIT企業のマーケティングをお手伝いしています。 様々な業種/技術を経験しているため、IT技…
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