新型コロナウイルスの影響が長引いています。今回の波が収っても、また次の感染拡大が起きるかも知れません。もはや「コロナ後」は無く、ずっとコロナと共に生きる「withコロナ」の時代に移行せざるを得ないと言われています。
もはや、顧客を訪問したり、店舗で対面したりすることは以前のようにはできません。新しい「非接触」のビジネス形態に移行しなければならないのです。そこで有効なのがデジタル技術です。新時代のビジネスは、デジタルを使って行なわれることになるでしょう。
デジタル活用の第1歩は、ホームページ(Webサイト)です。今では小さな店舗や企業でもホームページを持つことは当たり前になっています。しかし、有効に活用できているかと言えば、そうでない事例が目に付くことも多いのです。コロナ禍が長引く今、自社のWebサイトを再点検してみてはいかがでしょうか。
Webサイトの大きな目的は、「最新情報を伝える」ということです。サイトを作ったはいいが、制作した当時の「ニュース」が未だに載っているなど情報がまったく更新されていないようなWebサイトを未だに見かけますが、これでは「この会社、まだあるのか?」と疑われても仕方ありません。
また、Webサイトを見に来る人がどのような情報を必要としているかをよく考えていない、もしくは情報はあるが、見つけにくいところにある、などといったサイトも多数見かけます。お店の「こだわり」や「社長の挨拶」などのほうが前面に出て、欲しい情報が後ろに隠れてしまっているケースも多いのです。
たとえば飲食店の場合、初めて来店しようと思っている人が知りたいのは、メニューや価格、営業時間や駐車場情報などでしょう。何度か訪れたことのある人は、季節のメニューや臨時休業の情報などが確実に掲載されていることが大切です。今の時代、味などについては口コミサイトなどの情報があります。お客様が知りたいのは、「今日、何が食べられるのか?」や「コロナの今、営業時間はどうなっているのか?」などのはずです。行ってみたがお休みだった、ということは避けたいのです。
口コミサイトにも情報はありますが、確実にアップデートされているとは限りません。最後はお店が直接発信している情報が一番確実です。「いつもどおりやっているのだから、いちいち書かなくて良い」というのは間違いで、いつも通りやっているのであれば「x月x日現在、営業時間に変更はありません」と、きちんと書くべきなのです。店舗側にとってみれば確実に手間ですが、そうすることで顧客の信頼を得ることができます。
逆に、信頼を勝ち得たWebサイトには訪問客が増えます。そうすれば、時々のキャンペーンを告知したり、クーポンを発行したりポイントを貯めたり(そのためのWebサービスもたくさんあります)することもできます。Lineなどを使って直接お客様と繋がったり、SNSを通じて情報を発信することで来店を促すこともできます。デジタルでは今、無料もしくは非常に安価に利用できる多様なサービスが用意されており、使い方(そして少しの手間)次第で大きな効果を生むことができます。そのためにも今、Webサイトの再点検、見直し、リニューアルについて考えてみるべきではないでしょうか。
大越章司おおこししょうじ
株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役
外資系/国産、ハードウェア/ソフトウェアと、幅広い業種/技術分野で営業/マーケティングを経験。現在は独立してIT企業のマーケティングをお手伝いしています。 様々な業種/技術を経験しているため、IT技…
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