AI/生成AIの進化が凄い、という話はもう聞き飽きた感がありますが、最近ではChatGPTのようにAIそのものを使うと言うのではなく、これまであったツールにAIを組み合わせて使いやすくする、という方向性の製品やサービスが増えています。その中で、AIと親和性が高いと思ったのは、マインドマップです。
マインドマップをご存じの方は多いかと思います。大きな紙の中心にメインのテーマを書き、上下左右に関連する項目を次々に書き出して行くことで思考やアイデアを視覚的に整理することができる、思考を助けるツールです。日本でも1980年代以降ブームが起きましたので、活用された方も多いかと思います。色鉛筆などでカラフルに仕上げるのも流行りましたが、すぐにパソコン上でマップを生成してくれるツールが開発されました。もちろんこれはこれで便利だったのですが、項目やアイデアは自分が書き込む必要がありますから(思考をサポートするツールですから当然なのですが)、途中で行き詰まって長時間考え込んだり、良いアイデアが浮かばずに何日もほったらかしにしてしまったりすることがありました。
最近出てきている、GitMindやMapifyのようなAI搭載のマインドマップツールでは、このようなときに生成AIがサポートしてくれます。膨大なネット上のデータから、関連すると思われるキーワードをどんどん生成してブランチを延ばしてくれます。それを手直しして使うことで時間の節約にもなりますし、自分では思い付かなかったアイデアや視点を提示してくれることもあります。1人ブレーンストーミングには最適なツールでしょう。
また、ChatGPTやGeminiのようなテキストベースの生成AIから得られた長文の回答をマインドマップにして見える化してもらうことも有用です。キーワードやトピックスの関係性が明らかになり、わかりやすくなります。そこから自分なりのブランチを延ばしていくことで、思考を広げていくことができます。
生成AIを活用したツールは多く出ていますし、今後もどんどん出てくることと思いますが、このマインドマップなどはAIと非常に相性が良いツールなのではないかと思います。以前も書きましたが、AIはまだまだ人間にとって代わることはできません。しかし、うまく使いこなすことでこれまでのツールとは比べものにならないレベルで人間を補佐することができます。今後はこのようなツールが多く出てくるでしょうから、それをうまく使いこなすことで生産性を上げることができるでしょう。
大越章司おおこししょうじ
株式会社アプライド・マーケティング 代表取締役
外資系/国産、ハードウェア/ソフトウェアと、幅広い業種/技術分野で営業/マーケティングを経験。現在は独立してIT企業のマーケティングをお手伝いしています。 様々な業種/技術を経験しているため、IT技…
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