人材育成とか人づくりなんて偉そうなことを言ってるけれど、一番大切なのは、本気かどうかである。そしてわたしの周囲のスタッフは、みんな人づくりというものに大して本気で取り組んでいる。理由は、自分たちの手で元気な日本にしたいと思っているから。
何もかもうまく行くなんてことはない。わたしも、我が社のスタッフとしょっちゅう言い合いになったりしている。偉そうに「コーチング」だとか、「コミュニケーション」とか「人の話を聞く」なんてことを言っているくせに、時には力でねじ伏せてしまいそうになったり、相手の話を無視してしまったりと反省することばかり。
だけど、人づくりに対してだけは本気である。それも、大それたことじゃない。ただ、「感じて、興味を持って、動く」人づくりをしたいだけである。そのためにも、まず、人のモチベーションを上げるということをしたいだけである。人のモチベーションを上げるためには、「笑い」も必要だし、ココロを軽くしてあげることも必要である。そのための方法を日々試行錯誤している。
こっちは、本気なのに、講演や研修の担当者によっては、「おもしろ、おかしい話をしてください」なんて言ってくる。わたしは、おもしろおかしい話をしたいんじゃない!だいたいおもしろおかしい話を聞きたいなら落語家さんを呼べばいい。 わたしがこだわっているのは、楽しくて、ためになって、元気になる研修であって、おもしろいだけの話じゃない。
わたしたちの研修は、特別高いとも思ってないけれど、決して安いものでもない。だけど、「予算を取って良かった」「今までの研修や講演の中で一番良かった」と言われたくて日々、一生懸命、本気で考えている。
それは、わたしだけじゃなく、我が社のスタッフも一緒である。そんな彼らと一泊二日の合宿をして、「わたしたちの会社のビジョンをみんなで考えてみよう」ということになった。
結果、みんなで作った我が社のビジョンができた。
それは、「わたしたちは、あらゆる人々の自信と可能性を信じ、心の元気と人間的成長を促すキッカケと感動の提供者である」という内容だった。もちろん、ビジョンなんて一泊二日でできるもんでもない。いろんな会社が何年もかかってビジョンを作っているのも知っているし、そんな手伝いをわたしたちがさせてもらうこともある。わたしたちのビジョンもこれを元に「もっと分かりやすいものにしたいね」なんて語り合っている。
本気で向かう人づくり
ただ、何が嬉しいかというと、みんなが本気で考えてくれたということが、わたしにとっては一番の財産である。人材育成の会社のスタッフが本気じゃないのに人に偉そうなことなんて言えない。
「めんどくさいから社員なんて取らない」と言ってる人が本気で人材育成の講師をしているとわたしは思っていない。それほど、人づくりや人材育成は奥深いテーマだし、終わりもない。
だけど、「みんなで本気になれる」ということが、どれだけ楽しくてステキかをわたしは、語りたいし、そんな人を世の中に一人でもたくさん作りたい。理由は、簡単。自分も楽しいから。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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