講演という仕事をやりだして、驚いたことがある。
90分の話をするのに講師が台本を作っていないということ。
もちろん、作らなくても、話のうまい人もいるかもしれない。
わたし自身は、周囲の講師メンバーに、
「しっかり台本を作ろう!」と、アドバイスをしている。
しっかり台本を作るからアレンジもきくし、アドリブもきく。
吉本興業と言う会社では、すべてに台本があった。
ドラマ、新喜劇、番組、漫才、落語すべてにあった。
信頼関係のもとに「ここはアドリブで」
などというものもあったけれど、基本があって、どう変えて行くか…だった。
だから、最初に講演を頼まれた時に、自ら台本を書いた。
尊敬する吉本興業の上司で人気講師の木村政雄さんも、
しっかりした台本を持っておられた。
そして、それが当然のことだと思っていた。
ところが、自分が講師をすることになって、
いろんな講師を見に行った時に、台本も無く、
ぶっつけ本番で講演をする講師が多いことに驚いた。
それでもうまく話せればいいけれど、
「このお客さんに、その話はないよなあ」
「その話、ちゃんと作り込むと、いくらでもおもしろくなるのに」
という講師をたくさん見てきた。
台本のない講師を責めるつもりはない。
ただ、ひとりでも多くの講師が「良かった」と言われて欲しい。
その結果、「もっと、講演を増やそう」ということになったら、業界も伸びると感じていた。
そんな思いもあって、講師塾を5年前に始めた。
今までに、500名を超える話し手に、講演の話の作り方を伝授してきた。
その中で持ち上がったのが「台本づくりのワークブックみたいな手引きがあって、
その通りにやると台本が作れると助かる」だった。
確かにそうかも…。
ということで、TSUTAYAさんと、中経出版さんの協力を得て
DVD付きの本になりました。
「講師を頼まれたら読む『台本づくり』の本」(中経出版)←そのままやん!(笑)
実践版、講演のDVD付きです。
伝えたいもの、伝えたいことがあるなら伝わる講師になって欲しい。
「ちょっと話して」と、頼まれたら、その瞬間から講師。
できれば、夢と希望と感動を色んな場面で表現して欲しい。
そんな気持ちで書きました。
よかったら、手に取ってみてください。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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