30代前半のわたしは、仕事と子育てと家庭に翻弄されていた。
かなり年の離れた男性とでも結婚しない限り、自分の仕事が忙しい時期と夫の
仕事の忙しい時期は重なる。数字を抱え、部下を抱え、お客さんを抱え、
とにかく余裕なんてどこにも無かった。にもかかわらず、誰もそんな
わたしを評価してくれない。日曜日でも子供を置いて仕事に出かける
わたしを夫だけでなく、実家の母にまで責められた。
いつのまにか孤独になって、何もかもから逃げたくなった。人間なんて
そんなに強くない。家事からも子育てからも逃げて、居場所を会社と仕事
仲間に求めた。そして、毎晩飲み歩いていた。「類は友を呼ぶ」じゃない
けれど、わたしの周囲にはそんなメンバーが集まった。でも、心の中では、
「こんなことしている場合じゃない」
と、どこかで思っていた。そんなわたしに追い打ちをかけるかのように
起こったのが阪神淡路大震災だった。一瞬にして、人の命が奪われるのを
目の当たりにした時に、初めて、
「本当に大切なものは何だろう」
「今日、何かあっても後悔しない生き方って何だろう」
と、自分と向かい合った。そして、行き着いたのが「心の元気」だった。
自分の心が元気じゃないのに人の幸せなんて本気で祈れない。何より
自分の心が元気じゃないのに会社のこと、地域のこと国のことなんて
考えられない。
そして、学ぶことを始めた。「コーチング」「モチベーションマネジメント」
「心理学」などいろいろ学ぶうちに、「元気になる技術」があることが
分かった。そんなことを伝えたくて、書かせてもらった本が「元気セラピー」。
読むだけで元気になる本を書きたかった。
落ち込んだ時、つまづいた時に考えることができる本を書きたかった。
そして、できれば、ベストセラーの「禁煙セラピー」と並べて欲しくて
「禁煙セラピー」の版元の出版社、KKロングセラーズさんにあの手、この手で
提案。ありがたいことに、「元気セラピー」としてシリーズに入れてもらえた。
そして、10年の月日を経てリ3回目のニューアルで再び、最新版として
本屋さんに並べてもらうことになった。メンタルヘルス、モチベーション
マネジメントのヒントになれば嬉しい。
「人生、一回きりなら、少し、心の元気にこだわってみょうかなあ」
そう思ってもらえたらとっても嬉しい。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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