吉本興業を辞めて、30年。まさかのまさか、わたしが、今回の
吉本興業の一連の流れに巻き込まれるとは、夢にも思っていなかった。
ことの発端は、「闇営業について」の取材だった。
もちろん、部外者のわたしは、丁重にお断りさせていただいた。
だだ、わたしが吉本興業に社員として在籍していた頃は、
「闇営業」と言わずに「直営業」と言っていた。
「直営業」が悪いのではなく、知らなかったとはいえ
「反社会勢力」のパーティに会社に黙って行ったことが問題の本質。
気をつけていても、誰もが知らぬうちに
「反社会勢力」と関わることの可能性を、私個人のブログに綴った。
これが「きっかけ」となって、再びワイドショーからのオファー。
そのひとつが羽鳥慎一さんの「モーニングショー」。
たまたま、早朝という事もあり、スケジュールが空いていた。
「羽鳥さんイケメンやし、出てみてもいいかなぁ・・」
と、受けてみた。わたし自身は、冷静なはずだった。
ところが、皆なさんがあまりにも吉本の悪口を言うので、
吉本大好きのわたしは、ちよっと、熱くなった。
「本気で芸人を育てたことの無い人間に、パワハラなんて言われたくない!」
これを他局のワイドショーの担当者が見ていた。そして、視聴者もいる。
「誰なんだ、このおばちゃん?」
きっと、そう思った人がたくさんいたのだと感じている。
(公式ホームページのアクセス数は、半日で1万件超となった)
そこからが大変、会社の電話は鳴りっぱなし、メールも大量に届く。
クレームの電話も数本あった。そんな中、ありがたいことに、
その100倍を超える励ましの電話や応援のメールも頂戴した。
何かが、世間の関心と結びついたのかもしれない。
結果、 「うちの局にも出てください」
と、火曜日(7/23)~金曜日(7/26)の4日間に
10本の生番組へ出演させていただいた。
もちろん、吉本興業の悪口を言うつもりなんてない。
ただ、世の中の人達に、芸人さんとマネージヤーの世界を知って欲しかった。
そして、何より「プロ意識を持つ」ことと、「コミュニケーションの大切さ」を伝えたかった。
日頃から、コミュニケーションを取れていれば、こんなに事が大きく
なることは無かったと思う。また、反社会勢力と接触する可能性は、
吉本興業だけでなく、どこの会社でも誰でも起こり得ることだということを伝えたかった。
世の中は、確実に変化している。今まで通り慣例でやってきたことが
通用しなくなっていたり、ちょっとした一言から揚げ足を取られたりする。
SNSの発達によって、小さなことが大きくなったりもする。反社会勢力には
フロント企業があって、なかなか見抜けないことも多い。
そんな時代にあっても、やっぱり大切なのは、普段からの、
正対した地道なコミュニケーションと人間関係の構築と感じる。
今回のお家騒動?から、改めて、そんなことを考えさせられた。
そして、自分も考える機会をもらった。
「はたして、わたしは、仲間とコミュニケーションが取れているだろうか?」
日々に流されていると、
「言わなくてもわかってくれている」
「お互い、わかり合っている」
と、思い込んでいることも多い。
「他人の振り見て我が振り直せ」と、
今、足元を見て、いろいろと、内省している。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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