小さい頃の夢、やりたかったこと、やろうと思っていたこと、やらなければならないこと。いろんなことを思い出すってとっても大切。人は、わかっていても、つい、日々に流されてしまうと、いろんなことを忘れてしまう。子供のときには、あんなにやりたかったことがいっぱいあったのに、ひょっとすると、何をやりたかったのかさえ思い出せなくなってしまっていたりする。
わたしも同じ。あんなに熱い思いを持って作った会社で、「志」を誰よりも大切にしているつもりなのに、日常に流されてしまうと、つい、日々の作業に追われて、「志」とか「初心」とか大切なものを忘れてしまっていたりする。だからこそ、わたしは、「思い出す時間」「思い出す日」を敢えて作るように心がけている。
といっても、難しくやっているわけじゃない。温泉に行ってサウナに入りながらポーッといろんなことを考えたり、ちょっとだけ仕事を抜けて、リフレクソロジーなんかに行って、いろんなことを考えたりしながら、とにかく、いろんな時期のいろんなことを思い出すようにしている。それは、「やりたかったこと」である時もあるし、かつて読んだ本で感銘を受けた場所だったりもする。
不思議なもので、思い出す努力をしているうちに、「あっ、こんなこともあった」「あんなこともあった」「これは、使えるかもしれない」と、堰を切ったように次々といろんなことが思い出されたりする。こうなるとパズルのピースが埋まって行くように気持ちいい。行き詰まっていたことが解決に向かったり、すかすがしい気分になったりする。
人材活性をしていると、人のこの瞬間を見る時がたまらない快感。今までやる気の無かった若い子が、
「俺、思い出した。こんなことしたかったわ」と、動き出してくれるのを目の当たりにすると、涙が出てくる。実際、ありがたいことに、企業研修や地域活性のための研修で、その瞬間をいっぱい味わせてもらった。この感動があるから、わたしは今の仕事がやめられない。
人は、誰でも「やりたかったこと」「やりたいこと」をココロに秘めて生きている。これらを思い出してもらえるかどうかが、人材活性の中で一番必要なことだと思っている。そのために、わたしは毎日、120パーセントで、「思い出してもらう」ことを必死になってやっている。もちろん、自分も一緒に感動したいから。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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