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2007年05月01日

熱くなる!

「フラガール」の映画をDVDで見た。泣いた。笑った。感動した。そして熱くなった。日々ながされて忘れそうになっていたものを、いっぱい思い出させてくれた。

不器用でも、人が一生懸命に何かに向かってチャレンジしている姿って素敵。人が泣いたり笑ったりしながら成長して行く姿って、本当にすばらしい。

わたしは、30代前半くらいまで、研修にも勉強にもまったく興味の無い人間だった。というより、勉強も嫌いだったし、研修やセミナーに行くくらいなら、お酒を飲んで仕事を取りに行く人間だった。けれど、イベント会社の社長として、「熱くなる」とか「感動する」ことは大好きだった。人を感動させたいといつも思っていたし、「どうしたら、人が動くか」、「どうしたら笑ってくれるか」、「どうしたら泣いてくれるか」を日々考えていた。

仕事でいろんな講師を労働組合の大会や、企業のセミナーにキャスティングしていた。その中で、1時間半も面白くない講演(その時のわたしはそう思った)を話す講師も講師だし、我慢して聴いている人たちも聴いている人だと思っていた。そんなわたしが、お客さんに頼まれて講演をすることになった。因果応報とはこのこと。

「えらいこっちゃ。みんなが寝てしまったらどうしょう」。眠れないくらい悩んだ。必死で話を考えた。一時間半て、なんて長いんだろう。意地でも、お客さんを寝かすわけにはいかない。必死だった。終わった後、「元気になりました」の一言をもらった時に、体から熱いものがこみ上げてきた。

あれから、約10年。ありがたいことに、ほとんど毎日講演の問合せが来るようになった。けれど、わたしにとって、講演は仕事じゃない。わたしにとって”職業”だと思っている。

大学生の時、塾の先生のバイトを4年間した。たくさんの子供たちの勉強を見た。30点しか取れなかった子供が70点取れると人生が変わる。人生が変わるかもしれないと思うと表情が変わる。人の表情が変わるのが楽しくて、熱くなっていた。

吉本興業時代、売れていないタレントが売れると表情が変わる。この姿を見たくて熱くマネージャーをやった。イベント会社を立ち上げてからも、ずっと、目の前のお客さんに感動を与えたくて、熱くなっていた。

そして、今、わたしは、講師を通して、わたしも熱くなりたいし、お客さんを熱くさせたいと思っている。時には、「そんなに熱くなりたくないですよ」なんて言われることもあるし、「何で、そんなに熱くなれるんですか?」なんて言われることもある。でも、わたしは、一回きりの人生なら熱く生きたい。

大谷由里子

大谷由里子

大谷由里子おおたにゆりこ

(有)志縁塾 代表取締役

故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…

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