いろんな講演の依頼がある。
オファーを受けた時に一番に考えるのは、受けるか受けないか。
正直、「いくらですか?」と値段から始まることは多い。
わたしも含め、仲間の講師の間では、値段だけを聞かれても
正直、受けづらいよね・・という講師がほとんど。
わたしたちは、工場製品じゃないし、値段だけで決められたくない。
一方、その講師の個性や、持ち味を分かったうえで、
現場を作ってくださる人には弱い。
「どこどこで、大谷さんの話を聴いて、どうしても部下に聞かせたくて」
と、熱っぽく語られると、期待に応えたくなる自分がいる。
また、お金のために気の進まない仕事を引き受ける時もある。
わが社のスタッフから、「今回は、売上のために行ってください」
と、説得されて出かけることもある。
そんな時に限って、「ところで、大谷さんは、何をしている人?」
などと、現場で担当者から尋ねられることも。これって、かなり屈辱。
しかし、ここからが、講師の力量だと思っている。
「お金のために仕方なくやる」という講師もいるけれど、
「絶対、帰る時には、自分のファンにしてやろう!」
と、情熱を燃やせる講師もいる。
わたしは、後者を目指して戦ってきた。
結果、今の自分があると思っている。
そして最近、少し違う自分がいることに気付いた。
「魂を売るもんか。お客さんと闘うぞ」と、思うのもひとつだけれど、
「わたしは、世の中に伝えたいことがあって、講師をしているんだよなぁ。
どんな形であれ、場をもらっていることに感謝だよなぁ」そう思えた。
すると、なぜか、今までと違うお客さんが増え始めた。
「大谷さんの魂を感じた」
そう言ってくれる人が出てきた。
「魂を売りたくない」
そう思っていた自分なのに、
「魂に触れた」
そう感じてくれる人がいる。
たぶん、講師だけじゃない。
誰もが、意味を持ってやりたい仕事がある。
大切なのは、どんな仕事にも魂を吹き込むことだ。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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