海外から日本への観光客が1000万人を超えた。その中で中国からの観光客が222万人。百貨店や電気屋さんだけでなく新幹線や飛行機に乗っていても、いっぱい買い物をした中国の人たちとよく遭遇する。「売上を中国の観光客に頼っている」などという店の声もよく聞くようになった。それだけじゃない。東京のマンションを台湾の人たちが探している。そして、介護、農業、運輸、建設などの現場で「人不足を海外の人で埋めるしかない」という声も高まっている。
企業研修に行くと、中国や韓国だけでなく、インドやコンゴの人たちもみかける。もちろん、大学には、たくさんの留学生がいる。わたしがやっているセミナーにも、日本にいる外国人のメンバーが何人も来てくれるようになった。そして、最近は、講師を育てるために開催している講師塾にも海外の人や海外で生活されていたメンバーが参加されている。
「日本と韓国の架橋になりたい」
「中国で仕事をしてきた自分だからこそ、中国人の誤解を解きたい」
みんな熱い思いを持って来られる。
一方でいろんな意見もある。
「海外からの観光客に頼る国になってしまっていいのか」
「中国の人ばかりがいる店に行きたくない」
「グローバル化ばかり言わずに、もっと、日本人を採用するべき」
そんなことを言う人たちも少なくない。
わたしは、いろんな意見があっていいと思う。いろんな考えを尊重すればいいと思う。でも、研修を通して、講師の仕事を通して、「すべての人がお互いを理解し、尊重できる世の中にしたい」そう思っている。夫婦でも理解できないことは山ほどある。なのに、海外の人を簡単に理解できると思わない。ただし、共通の目的と目標を持って、「お互いに理解し合おう。一緒に頑張ってみよう」と、思うことはできるはず。そう信じている。具体的には、一緒に劇を作ってもらったり、コミュニケーションのワークショップをしてもらったり、自分のことを語ってもらったりしている。
そんな中で分かったことがひとつある。お互いに理解し合える瞬間は、必ずある・・・ということ。そして、理解した時に、その人のことを認めたり、好きになったりするということ。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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