島根県の隠岐の島の海士町(あまちょう)がおもしろい。そんな噂を聞いた。実際、よく取材されニュースにもなっていた。廃校寸前だった県立高校を魅力ある高校にして、「島留学」を仕掛け、日本全国から生徒が集まる高校にした。牡蠣を「春香」という名前をつけてブランド化していったなど、とにかく、「うごいている感」がある島だと感じていた。そして、海士町のことが話題に上るたびに、
「海士町に行きたい」
「ただの旅行じゃなく、現地の人の話が聞きたい」
と、周囲に言い続けてきた。口に出して言ってみるものですね。海士町と縁の深い女性から声がかかった。
「島根県の商工会女性部の総会を海士町でやるんだけれど、そこで講演を頼んでもいい?」
もちろん、「NO」はない。二つ返事で、「行く、行く」。彼女は、海士町に入り込み、島根ではメジャーなお土産として知られる「サザエカレー」の開発に携わっていた。彼女に誘われ、今回、島の魅力づくりに取り組んでいる人たちの話を聴かせてもらうことができた。
「島への船が動いているのに観光協会が閉まっているなんておかしい。だから、島の観光協会は、船が動いている時間に合わせて、窓口を開けているんです」
「ここに留学する高校生は、親から言われて来るんじゃなくて、自分で決めてこの島に来るんです」
最近では、あまりの人気に島の子供たちが、島の高校に入れないため「島民枠」というのを設けているらしい。すると、「島民枠なら入れるかもしれない」と、家族で島に移住してくる家族もでてきた。
ありがたいことに、これらを仕掛けた名物町長にもお会いさせていただいた。
「わしは、何もやっていないよ。みんなが優秀なだけだよ」
と、笑っておられた。
「僕たちは、ただ、島に移住してくれと言う気はない。ちゃんと、島でポストや場所を用意できた人に来てもらいたい」
役場のメンバーのその言葉が印象的だった。
今では、地域活性の成功事例の代表格として、視察が後を絶たない。小泉進次郎さんも来島し、ますます話題になっている。先日は、石破大臣もこの島を訪れた。
現場に臨んで、ここまでの道のりは、並大抵の努力ではいこともよく分かった。島民の意識改革、県との壁、ひとつずつクリアして行った話は、気が遠くなるような話だった。それでも、他人は、簡単に言うらしい。
「海士町だからできたんだよね」
そして、彼らは言った。
「海士町でも、できたんだ・・・になって欲しい」
熱い志に胸がジーンとなった。
大谷由里子おおたにゆりこ
(有)志縁塾 代表取締役
故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…
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