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2016年09月01日

『地方創生』と『インバウンド』

 最近、「地方創生」や「インバウンド」のテーマで講師を頼まれることが増えた。そして、どちらにもコミュニケーションが必要だとわたしは、思っている。

 地方創生のテーマに「婚活」が入ってくる。婚活は、なんだかんだ言っても、男性のコミュニケーション力を上げなければ上手く行かない。やっぱり、婚活に参加する女性は、男性に口説いてもらえることを望んでいる。だから、わたしは、婚活のセミナーを頼まれたら、とことん男性のコミュニケーション力アップにこだわっている。すると、恋愛だけでなく職場でも活かせる。なぜ、わたしが、婚活の講師に呼ばれるようになったのか。わたしのやっている研修を通して、今まで20組ほどのカップルが誕生したから。そして、楽しく婚活を地域で手伝っていたら、結構、またまたカップルができた。それがキッカケで地方創生の話が来るようになった。

 もちろん、地方創生でやっているのは婚活だけじゃない。地域の会社に入りこんでイノベーターつくりのお手伝いをさせてもらっている。今年卒業した大学院の修士論文のテーマも「イノベーターの人材育成」。やっぱり、新しい価値を生み出せる人をつくることが地方創生にとても大切だと感じている。そして、そこに必要なコミュニケーション。コミュニケーションを取って、いろんな人の考え方を知ったり、いろんな方法があることを知ってもらうことが大切。そして、何よりも自分と良いコミュニケーションを取って、何ができるか、どんな人と組めばいいか考えることも大切。

 インバウンドになると、コミュニケーション無くしてありえない。「おもてなし」は、「人の心を汲む力」。人の心を汲もうと思ったら、人のことを感じたり、分かったりしなければならない。そこに必要なのはコミュニケーションとなる。語学だけ勉強したからといって、人の心を掴めるとはかぎらない。そこに必要なのは、

「この人と親しくなりたい」
「この人とビジネスしたい」
「この人のことをもっと知りたい」

という「思い」が大切。

 そして、やはり知識や技術も大切になってくる。どうやって、仕掛けつくりをすればいいか。海外の人は何を見て動いて来るのか。これらのことは知っているか知らないかでは違ってくる。旅行客だけを見ると、やはりいちばん行くのは新宿、そして、銀座、浅草の順になる。これは、逆を考えても納得できるはず。わたしたちも、最初に行くのは、フランスならパリだし、アメリカならニューヨーク、韓国ならソウル。いきなり地方から行かない。

 だから、東京に来た人たちに、どうやって地方を知ってもらうかも大切になる。そして、インバウンドもモノからコトに変化してきている。最初爆買いした人たちも、リピーターになると体験したくなる。着物を着る。美容室に行く。かつてわたしたちが、韓国で最初は、石鹸などいっぱい買って帰ったけれど、リピーターになったら、アカスリなどに移行して行ったのと同じ。

 こんな話をするだけで、ピンと来る人はピンと来る。まだまだやれることがたくさんある。そして、インターネットやSNSなど使えるものも増えた。仕掛けづくりはとっても楽しい。まだまだやれることがいっぱいある。地方創生とインバウンド、わたしはこのふたつの楽しさを伝えたい。

大谷由里子

大谷由里子

大谷由里子おおたにゆりこ

(有)志縁塾 代表取締役

故横山やすしさんのマネージャーを務め、宮川大助・花子、若井こずえ・みどりなどを売りだし、一時は“伝説のマネージャー”として騒がれた大谷由里子氏。その後もベンチャー企業の社長やフリーのプロデューサーとし…

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