世界中のどの国でも動物たちとふれあうことができました。どの家庭でも動物たちと過ごす生活が日常でありました。戦場の傷跡の残るアフガニスタンであっても、犬たちが家族のために活躍していました。テロリストという悪い人たちから家族を守る番犬として、庭の中を歩き回っている姿を何度も目にしました。
戦場での復興支援を行っている兵士たちにとっても犬への信頼は絶大で、爆薬や麻薬、不審者の捜索と犬の力に頼る捜査が続けられていました。そして兵士たちにとって、犬と暮らすことは戦場の中での大切な癒しの存在でもありました。
日本でも動物たちは大人気です。そして世界のどの国でも同じように動物たちとの時間は大切にされていました。アフガニスタンでは遊牧民と呼ばれる方々が、羊やヤギを連れて何ヶ月もかけて山を越えていく生活を送っています。動物たちはペットとして一緒にふれあうだけでなく、家族を守り生活を支えてくれる貴重な存在でもありました。
中国の南西部に位置するチベットという山岳地帯では、ヤクと呼ばれる山岳地帯で暮らす牛たちと出会いました。ヤクは、標高の高い山のなか、極度の乾燥期や、真冬の豪雪の時であっても生きぬくことができる牛です。それゆえチベットの方々にとって、冬の暮らしを支える食料を運んでくれる大切な存在でありました。
動物たちとふれあっていると、どの国の方々も笑顔を浮かべていました。動物たちの優しさやかわいらしさが、厳しい戦場での暮らしを余儀なくされる方々の心の支えとなっていました。動物たちは、笑顔を引き寄せてくれる家族の一員でもありました。
人間のもつ言葉や文化の関係なく、動物たちにカメラを向けることはカメラマンとして嬉しい時間でもありました。
渡部陽一わたなべよういち
戦場カメラマン
1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。静岡県立富士高等学校 明治学院大学法学部卒業。戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。 世界情勢の流れのその瞬間に現場…
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