世界中の国々で愛されるサッカー。ワールドカップは全世界の子供たちの夢の舞台であります。どの国でも耳にする「サッカーは世界を救う!」という名言は決して夢物語ではない光景に出会うことが出来ました。場所はイラク。混乱が続いたイラクの中でサッカーを通じて国際親善を深めていくことが、戦争の悲しみを少しでも和らげる柱となっていました。イラクの子供たちにとってサッカーに触れることは喜びでありました。子供たちの一番の遊びはサッカーボールを追いかけること。だからこそ世界中の国際支援団体やスポーツ関係者が子供たちにサッカーを届ける為、イラクの首都バグダッドに世界中からやってきました。
首都バグダッドでサッカーの国際親善試合が開催されました。世界中からサポーターが集まり、イラクの子供たちにサッカーを楽しんでもらうため準備を進めていました。混乱期にあっても笑顔を取り戻してほしい想いが、イラクと世界の架け橋となっていく。会場は町の広場にサッカーゴールを持ち込んだだけであっても、イラクの若者たちと外国から来た方々が混合チームを作ってサッカーを楽しむことができました。もちろん試合は双方真剣勝負で、周辺の村からきたお客さんたちも歓声を上げていました。
サッカーでイラクの声を知ること、外国の声を届けること、子供たちの声に耳をそばだてること、サッカーというスポーツのもつ力、ここに集った世界中の方々の一つ一つの行動や想いが、国や言葉が違っても万国共通の喜びとなっていました。
サッカーは国境を超える、サッカーは笑顔を生み出してくれる。ピースのサインを見せてくれる女の子は満面の笑みを向けてくれました。
子供たち、地域の村人たち、そして世界各国からきたサポーターの方々を結ぶ強い絆がここにありました。誰しもがバグダッドの地に立ち、この街で笑っていた光景がいまでも忘れられません。
渡部陽一わたなべよういち
戦場カメラマン
1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。静岡県立富士高等学校 明治学院大学法学部卒業。戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。 世界情勢の流れのその瞬間に現場…
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