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コラム 人権・福祉

2009年11月20日

日本の支援で学校が完成!アフガニスタン学校事情

 不安定な情勢が続くアフガニスタン。戦時下での生活を余儀なくされる子供たちは学校に通えているのか?首都カブール郊外にある中学校を訪れた。
正門をくぐる前から子供たちの歓声が聞こえてくる。校長先生が迎えてくれた。

2009.11-1.jpg まず目に飛び込んできたもの。それは壁に大きく描かれた日本の国旗であった。なぜアフガニスタンの学校に日本国旗が描かれているのか?
目を凝らしてみると。「この学校は日本のみなさんからの支援で完成した校舎です。」と記されている。
さらに教室の中に入ってみると、生徒たちが座っている椅子一つ一つにも日本の国旗が記されていた。

2009.11-2.jpg 校長先生に聞いてみた。「なぜ日本国旗が描かれているのか?」「実はこちらの学校は、日本からの支援で完成した学校なのです。戦争が続くアフガニスタンでは学校の校舎を維持していくことが難しい。さらに冬場にはこの一帯雪がつもり、割れた窓ガラスや天井から雪や雨水がなだれ込んでくる。校長として子供たちの教育環境を提供してあげることが最大の課題でした。不安定なアフガン政府の力に期待が持てない中、日本からの教育支援がこの学校を救ってくれました。井戸も作ってくれたのです。約10000人の生徒がこの学校には通学してきています。日本の支援がこの地域の子供たちに勉強する機会を提供してくれたのです。」

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 多数の子供たちが通学してくるということで、午前と午後に分けて生徒たちが入れ替わる時間割を行っていた。さらにこの校舎に入りきれない子供たちは青空教室として、中庭で勉学にはげんでいた。屋外教室であろうと勉強することが楽しくて仕方がないという。イスラム教徒の休日である金曜日以外、毎日子供たちは学校に通ってくる。日本の支援が目に見える形で子供たちに届けられていることがここで確認できた。日本人として素直に嬉しかった。

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渡部陽一

渡部陽一

渡部陽一わたなべよういち

戦場カメラマン

1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。静岡県立富士高等学校 明治学院大学法学部卒業。戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。 世界情勢の流れのその瞬間に現場…

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