暑い夏も終わろうとしています。今年の夏休み、それぞれが多くの思い出を作られ、また気づきや学びが多かったのではないでしょうか。
私もこの夏、大人の責任ということを改めて考えさせられました。
若い親世代が増えるなか、元気なことはよいことですが、親であっても躾のできない親が増えたことは実に嘆かわしいことでもあります。
この夏、そういう責任を持たない、精神が子どもと同じような幼稚な大人を見かけることが多かったように思います。
親がすぐ傍についているにもかかわらず、水鉄砲で駅の券売機を水浸しにしている子ども。それを見て見ぬふりをする親。お年寄りをはじめ、皆が身体をゆっくりと癒している温泉で、5歳以上の子どもの宿泊を禁止しているにもかかわらず年齢を偽り宿泊し、プールのごとく勢いよく飛び込みを繰り返す子ども。それをニヤニヤしながら見ている親。親に代わって注意しても、注意しきれない部分が多すぎて、嘆かわしく思えて仕方がありません。
いつからこんな大人が増えたのか。団塊の世代と呼ばれる、若いおじいさんや、おばあさんがついていても、しっかり注意ができない大人たち。
本当に子どもが可愛いのであれば、人として大切な躾をしっかり子どもの時にしてあげるのが大人の責任です。それがやがて、子どものためになることを理解していない大人が多すぎます。
どんなに子どもの教育や躾のことを説いても、肝心の子どもに接する大人が、人としての常識を持たない人であれば、言葉は心に届きません。
子どもの教育の前に、今一度大人自身が、我が心、我がふりを見直す時に来ているのではないでしょうか。やがて社会を担う子どもたちのために、大人はしっかりとした姿を見せなければなりません。
大人の責任。
少し涼しくなった夜風を感じながら、自分の存在する意味そして、一年の後半を、実りあるものにするためにも、自分を見つめなおして欲しいと思います。
実りの秋。人の人生も歳を重ねるごとに成熟していくことが大切です。
自然の営みから学ぶように、人も実りの秋を迎えられるように、大人自身も心を引き締めて、子どもに寄り添っていきたいものです。
春日美奈子かすがみなこ
フリージャーナリスト
國學院大學大学院法律研究科法律学専攻修士課程修了。報道畑25年の経験を生かし、少年院や教護院(現・児童自立支援施設)での実習を通し、常に現場の”今”や”生の声”を大切にして、少年問題に取り組んでいる。
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