子どもの1つの特性として、遊び、ゲーム、競争、新記録といったものが大好きということがあります。その特性をうまく活用すると子育てが楽しくなります。
例えば、どうしても静かにしていなければならない場所に子どもと行ったとします。そういうときは、騒ぐ前に「忍法沈黙の術で30分静かにしていられると忍者になれるよ」と言ってあげるといいでしょう。
または、「どっちがずっと黙っていられるか勝負しよう。先にしゃべった方が負けだよ」と言うのもいいでしょう。
こうすれば、 実際に子どもが騒いでから慌てて叱るということがなくなります。
また、例えば、もうすぐお客さんが来るのにリビングが散らかり放題だったとします。そういうときは、ついイライラして叱ってしまいがちです。
でも、そういうときこそ、次のような言い方を工夫してみましょう。
「お母さんのお化粧とおもちゃの片付け、どっちが早く終わるかな?用意、ドン!」
「15分で片付けられるかな?タイマーと競争だよ。用意、ドン!」
「片付け時間の新記録が出るかな?用意、ドン!(ストップウォッチで計る)」
こういう場面で自分の感情のままに爆発するのではなく、冷静に効果的な言い方を工夫することができる人はすばらしいです。人間力と親力がある人です。
子育ての毎日はこういう力をつける上で得がたい機会になります。その力は子育て以外の仕事や人間関係でも大いに役立つことでしょう。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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