親の心配事の一つとして、食べ物の偏食に関する悩みがあります。子どもが特定の食物を食べない、野菜が嫌い、などです。これをなんとか子どものうちに直してあげたい。何でも食べられるようにしてあげたい。そのためにどうすればいいのか?これらは私の講演の後の質疑応答でもよく出る質問です。
料理を工夫する
まず当然ながら料理を工夫することは大事です。苦手な食材を食べやすくしてあげる、子どもの好きな味付けにしてあげるなどです。ネットで読んだのですが、キャベツの千切りを以前より細かくしただけで喜んで食べるようになった例もあります。今はスマホのアプリを見れば多種多様なレシピがすぐ手に入りますので、ぜひ積極的にチャレンジして欲しいと思います。
苦手な野菜を栽培してみる
また、苦手な野菜を栽培してみるのも効果的です。オクラが嫌いだったけど、自分で栽培したら食べられるようになったという例もあります。親子で一緒に調理するのも効果的です。苦手な食材でも、調理の過程に加わることで食べられるようになることもあるのです。
栄養価について啓発する
その食材の栄養価について啓発するのも大事です。親が話してあげてもいいですし、そういった内容の絵本もたくさんありますので、それらを読み聞かせるのも効果的です。自分で本当に納得すれば、食べてみようという気持ちになってくれる可能性は高まります。
それでも食べられないのなら・・・
以上のような工夫をしてみてください。でも、それでも食べられないなら無理に食べさせる必要はありません。成長するにつれて味覚が変わり、自然に食べられるようになることはよくあることです。たとえ特定の物が食べられるようにならなくても、他の物で栄養を取れば大丈夫です。
子どものうちに無理に食べさせると、それがトラウマになってしまうこともあります。自然にしていれば、成長によって食べられるようになったかも知れないのに、無理やり食べさせられたことで嫌悪するようになったという実例はたくさんありますので、気をつけてください。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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