権力者である上司が理不尽だと、部下たちはやる気を失いストレスを溜め込むことになります。こういう上司が尊敬されることは決してありません。部下たちは表面的かつ短期的には従いますが、心はどんどん離れていき、やがて何らかの反乱が起こります
まったく同じことが親子にも当てはまります。しかも、親が理不尽である確率は上司のそれよりもはるかに高いといえます。もっとはっきりいえば、大抵の親たちが理不尽な権力者です。
そして、多くの親たちが理不尽であることに気づいてすらいません。ひどい言葉も、しつけと称しての暴力も、「子どものためだ。自分は親なのだから許される」という言い訳の元で平気でおこなわれています。
これがいつまでも減らない児童虐待の温床になってしまっています。
ですから、まずは自分が理不尽であることに気づく必要があります。そのためには、「自分だけは大丈夫」という先入観はやめて、常に「これは大人同士でもできる振る舞いなのか?大人同士でもつかえる言葉なのか?」と自問するようにしましょう。
これがひとつの基準になります。そして、大人同士でできないことは子どもにもやってはいけないのです。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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