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コラム 教育

2011年10月25日

発想を転換すれば、子どものいいところが見えてくる

 子どものいいところが見つけられないという人は、思い切って発想を転換して新しい目でわが子を見るようにして欲しいと思います。

 例えば、学校から帰ってくるとカバンを放り投げてすぐ遊びに行ってしまう子がいたとします。そういう場合、勉強をやる気がなくて困ったものだ、と考えてしまうのではなく、何て子供らしい元気な子なんだろうと考えてみます。

 あるいは、何でもやることが遅くて時間がかかる子がいたとします。そういう場合、マイペースで困ったものだと考えてしまうのではなく、この子は他人に惑わされず自分のペースで着実に進める子なんだと考えます。

 また、この子は何の取り柄もないなあと思ってしまうときは、元気に生活してくれてるだけでも嬉しいことだと考え直します。

 勉強が嫌いでしょうがないと思ってしまうときは、だけど、友達はいっぱいいるから人間関係作りは上手なのかなと、別の面に光を当てるようにします。

 積極性がなくおとなしすぎて困ると思ってしまうときは、だけど、自分がやるべきことはきちんとできる子だという面を評価するようにします。

 何でこんなに運動が苦手なんだろうとあきれてしまうときは、だけど、心が優しいのが一番だと考え直してみます。

 このように心がけていると、だんだん子どものいい面が見えるようになってきて、子どもの可能性について肯定的な確信を持てるようになってきます。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…

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