今の子どもたちは、昔の子どもたちに比べて学校で使う物が多くなっています。たとえば、国語のある日の持ち物として、教科書、ノート、漢字ドリル、書き取りノートは定番ですが、このほかにも、ローマ字ノート、言葉のワーク、ひらがなワーク、カタカナワーク、国語辞典、漢字辞典、朗読詩集、漢字カルタ、漢字プリントなどが必要になることもあります。
ですから、教科書とノートと漢字ドリルはカバンに入れたけど、朗読詩集を入れ忘れたなどということもよく起こります。
このようなことを防ぐのに「持ち物コーナー」と並んで効果があるのは、持ち物一覧表や持ち物チェックリストをつくることです。
たとえば、「国語持ち物一覧表」や「国語持ち物チェックリスト」には、上記のような持ち物の名前をすべて書いておくのです。それを見て、「そうだ、朗読詩集を持って行くんだ」と気が付くこともあります。
または、国語の持ち物を全部並べた写真を大きくプリントアウトして一覧表の代わりにするのもいいでしょう。名づけて「国語持ち物集合写真」というわけですが、これは視覚に訴えることができるので効果的です。
このような一覧表、チェックリスト、集合写真があれば、仕度をするときかなり頼りになります。たとえば、習字のように持ち物が多い場合も確認がしやすくなります。
なにせ習字の持ち物といえば、教科書、太筆、細筆、筆置き、筆巻き、硯、墨、墨汁、布巾、下敷き、半紙、文鎮、スポイト、新聞紙、作品ばさみ、など多種多様ですから、頼りになる物がないと大人でも入れ忘れが出てきてしまいます。
小学校のある先生は、「習字持ち物集合写真」をプリントアウトして、子どもたちの習字バックの内ぶたに貼り付けさせていました。私は、それを見て、「さすがプロ教師」と思ったものです。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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