子どもを本好きにさせるには、小さいときからの読み聞かせが一番効果的です。でも、「もう今から読み聞かせはムリ」という場合は、本人の興味がある分野の本から入るといいでしょう。
サッカーが好きな子なら、サッカーに関する本です。サッカーのマンガ、有名選手の伝記、少年サッカー教室、サッカーの歴史など、その子が入りやすいところから入りましょう。本という形でないもの、たとえば雑誌や新聞などでもだいじょうぶです。
こういったものをさりげなく置いておいたり、子どもに紹介・推薦してあげたりしてあげてください。
これらを読むことで、ただ自分でサッカーをやったり試合を見たりするだけの段階から一歩進むことができます。
つまり、選手の生き方、効果的な練習方法、試合の組み立て方、観戦の仕方など、多面的な情報が得られることで、今まで以上にサッカーを深めることができるのです。
これは、どんな分野でもそうです。本を読むことでその世界を自分で深められるようになります。
そして、その経験が、本を読むことのおもしろさと大切さを教えてくれます。
親がついやってしまうのは、親が読ませたい本を無理に読ませることです。でも、これだと「本なんてつまらない」と感じて逆効果になります。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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