生活習慣、お手伝い、勉強、運動など、いろいろなことで、「これから○○をやる」と決めることがあると思います。
その場合、最初の1週間は子どももがんばり親も見届けてほめます。そのうち、子どもは忘れ始め、同時に親も忘れ始めます。
しばらくして、親が先にそれを思い出して叱ります。しかも、長い間サボっていたということで、きつく叱りつけてしまいがちです。
このとき、親は自分もすっかり忘れていたことは棚に上げて子どもを責めます。でも、本当は責める資格はないのです。
それどころか、本当の責任は親にこそあるのです。親が忘れずに見届けを続けていれば、子どももがんばり続けることができたはずだからです。
見届けとは、子どもがやったかどうか確認して、やっていたらほめ、やっていなかったらやらせてほめることです。
親がこれを確実に行えば、決めたことを子どもに継続させることができます。生活習慣でもお手伝いでも勉強でも、すべてに当てはまることです。
でも、見届けが大事とわかっていても、親も忙しいのでうっかり忘れてしまいがちです。そこで、おすすめなのが見届け表です。
これは親のチェックリストのようなものです。子どもがやると決めたことを親が見届けて、見届けをしたらその表に丸をつけるのです。
子どもがやってあっても親が見届けなければ丸はつけられません。子どもがやってなくても親が見届ければ丸をつけます。
これは親が見届けを続けるための、「親のがんばり表」のようなものです。これによって親の見届けが続けば、子どももがんばり続けることができます。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…