漢字の勉強法で一番ポピュラーなのが書き取りです。実際に自分の手を使って書く
という作業が、記憶の定着につながります。これなしでは漢字を書けるようにはなり
ません。
でも、書き取りだけやらせていると、子どもたちは漢字の勉強が嫌いになってしま
うことがあります。そこで、書き取りと平行して、漢字の面白さを味わえるような楽
勉もやるといいでしょう。
たとえば、漢字クイズ、漢字カルタ、漢字パズル、漢字しりとり、漢字の塗り絵、
漢字の学習マンガ、漢字の絵本などです。そして、それらを楽しみながら、自然に漢
字辞典、漢字図鑑、国語辞典を使う機会を増やしていきましょう。
最近はスマホのアプリやDSなど、楽しみながら漢字を学べるツールも出てきてい
ます。目先が変わることで、子どもの意欲を掻き立てることができますので、これら
も上手に活用するといいでしょう。
ところで、書き取りなど漢字の勉強をしているときに叱られることが多いと、「漢
字はたいへん。漢字はイヤ」思うようになってしまいます。本当は叱られるのが苦痛
でイヤなのですが、「漢字はイヤ」と思うようになってしまうのです。
ですから、否定的に叱ることは避け、ほめることを増やすことが大切です。漢字を
勉強しているときにほめられると、「漢字って楽しい。漢字が好き」と思えるように
なります。
これによって漢字が好きになり、「好きこそものの上手なれ」で漢字力の向上につ
ながります。
いろいろ楽しい方法を工夫して、子どもが「漢字って楽しい。漢字が好き」と思え
るようにしてあげることが大切です。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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