子どもを否定的に叱ってばかりいる親がいます。「また○○してない。何度言ったらできるの。ちゃんとやらなきゃダメでしょ」というように、です。
このように叱られることが多いと、子どもは気持ちがが休まりません。ストレスをためこみイライラしてきます。
親はしつけのつもりでも、否定的な言い方や事細かな指図は子どもに対する一種の攻撃です。
いつも親からの攻撃を受けている子は、被害妄想的な気持ちを持つようになり、自分を守らなければという意識が強くなります。
そういう意識が強いと、友達とのささいな行き違いに過剰に反応したり、相手のちょっとした一言でキレてしまったりということになります。
子どもにとって家庭は子宮の延長のようなものです。ですから、毎日を安らかな気持ちで穏やかに過ごせるようにしてあげることが一番大切です。それで初めて、ひとに対しても優しい気持ちになることができるのです。
あなたのお子さんは、家にいるとき安らぎを感じているでしょうか?それとも、緊張してストレスをためこんでいますか?
一度、お子さんになったつもりで、本当にその子の立場に立って思い浮かべてみてください。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…