子どもは、なぜウソをつくのでしょうか?それは、子どもというものは弱い存在だからです。
大人なら、困ったことがあったときいろいろな解決方法を考えつくことができます。でも、子どもはなかなか解決方法を考えつくことができません。
それで、ついウソをついてしまうのです。しかも、子どものウソは幼稚でばれやすいです。
親は子どものウソに気付くとショックを受けます。そして、きつい言葉で叱りつけます。ときには子どもの人格を否定するようなことを言ってしまうこともあります。
なんてずるい子なんだ……。そんな子とは思わなかった……。お前なんか、もう信じられない……。
このような人格を否定する言い方をしてしまうと、子どもの心を深く傷つけることになります。
ちょっとくらいのウソならだまされてあげればいいのです。あるいは、「あ、そればれてるよ」くらいの軽い対応で十分です。
もちろん、ケース・バイ・ケースできちんと対応した方がいいウソもありますが、たいていの場合はそれほどのことではありません。
それよりも、基本的に大切なのは、子どもがウソをつく必要がないようにしてあげることです。
日ごろから、子どもの話を共感的に聞いてあげ、おおらかで寛容な態度で接してあげてください。そうすれば、子どもはウソをつく必要がなくなって、正直になんでも言えるようになります。
これは職場でも同じですね。上に立つ人があまりにも管理主義的だとか、共感的な言葉が出せない人だという場合、下の立場の人は自分を守るためにどうしてもウソをつかざるを得なくなります。
自分がそうなっていないか、一度振り返ってみるといいですね。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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