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コラム 教育

2014年06月20日

宿題の取りかかりは「取りあえず一問方式」で楽になる

 子どもはなかなか宿題に取りかかってくれません。でも、こういうとき口で叱るだけではなかなか改善しません。

 大切なのは、少しでも取りかかりやすくなるように、いろいろと合理的な工夫をすることです。

 私のイチオシの方法は「取りあえず一問方式」です。これは、子どもが帰ってきたら遊ぶ前に取りあえず宿題を一問だけやらせるというものです。

 「遊ぶ前にプリント一問だけやってから遊ぼう」「書き取り一字だけ書こう」というわけです。

 一つやるときに全体が眼に入り、およその量がわかります。すると、見通しがつくので本格的に取りかかるときのハードルが低くなります。

 何一つやらないままだとどうでしょう? 宿題がカバンの中に入っていることはわかりますが、どれだけの量なのか見当がつきません。

 時間が経てば経つほどそれは大きく膨れあがり、ますます取りかかりにくくなります。

 これは大人の仕事においても同じです。見通しがつかないときは本当に大変で、やる気も出ません。終わりが見えた瞬間、楽になってやる気もわいてきます。

 ということで、宿題で悩んでいる子どもたちや親御さんたちは、ぜひこの取りあえず一問方式を試してみてください。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…

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