あなたはどういうときに子どもをほめますか?それは、子どもががんばったとき、あるいは、何かができるようになったとき、またはよい結果を出したときなどだと思います。もちろん、こういうときにほめたり一緒に喜んだりしてあげることはとても大切なことです。
でも、実は、これだけでは不十分なのです。というのも、これらはすべて条件つきのほめ方だからです。心理学では、子どもが親に愛されていると本当に実感するのは、自分の存在を無条件に肯定されたときだと言っています。つまり、「がんばったから」「できるようになったから」「よい結果を出したから」などの条件つきではない、まったく無条件の肯定です。
大人も子どもも、みんな心の奥底で無意識のうちに次のように願ってます。
・ありのままの自分を受け入れて欲しい
・がんばれない自分も許して欲しい
・ちゃんとできない自分も受け入れて欲しい
・よい結果を出せない自分も愛して欲しい
つまり、自分を無条件に受け入れて欲しいのです。ですから、ぜひ、子どもたちにこう言ってあげてください。
・生まれてきてくれてありがとう。大好きだよ
・ママとパパのところに生まれてくれてありがとう
・あなたがいてくれてママもパパも本当に幸せ
・あなたを見てると幸せな気持ちになるよ
・あなたはママとパパの大切な宝物
・どんなあなたでも大好きだよ
これらは、その子の存在自体を無条件に丸ごと肯定する言葉です。つまり、無条件の愛であり、無条件のほめ言葉です。
親にこう言ってもらえると、子どもも自分のありのまま受け入れることができます。自分で自分の存在を肯定することができるようになるのです。そうすると、生きる力がわいてきて元気になります。いろいろなことでがんばるエネルギーもわいてくるのです。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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