子どもはなかなか勉強してくれないものです。そもそも勉強に取りかかるのが大変ですし、やっと取り掛かったと思ってもすぐ飽きてしまうことが多いと思います。
先日も、あるお母さんが「子どもが『さあ、今日は勉強をがんばるぞ!』とやり始めたのに、結局10分も続かなかった」と嘆いていました。
でも、これは子どもだけでなく大人でも同じです。私も、原稿を書いているとすぐ飽きてしまいます。ひどいときは5分くらいしかもちません。
それで、そのときにどうするかというと、私の場合は別の仕事に切り替えます。すると気分が変わって、またがんばることができます。いつも3つか4つの仕事を同時並行でやっています。
ですから、子どもにもこの切り替え方を教えてあげるといいと思います。例えば、算数・数学の問題を解いていて、「疲れた。もうやめたい」と思ったら国語の勉強に変えるように教えてあげるのです。それも飽きたら社会科に替える、次は英語というように次々と切り替えるのです。
もちろん、本当に疲れたら休んだ方がいいのですが、その前にこのような切り替えを試してみることが大事です。こういう方法を知らないと、1教科勉強して疲れたからといって漫画を読み始め、あっという間に2時間も経ってしまうなどということになりがちです。
それを見て親はすぐ叱ってしまいますが、何事も叱るだけでは改善しません。叱るよりも改善のための具体的な方法を教える、あるいは親子で一緒に考えるというようにして欲しいと思います。
親野智可等おやのちから
教育評論家
教育評論家。本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、学力向上、家庭教育について具体的に提案。『子育て365日』『反抗期まるごと解決BOOK』などベストセラー多数。人気…
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