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コラム 教育

2011年09月15日

できないとすぐにあきらめてしまう子への対処法

 「うちの子は、できないとすぐにあきらめてしまいます。どうしたらいいのでしょうか?」
 これもよくある質問だ。今日や明日に効果が出る即効性はないが、中長期的に言えば、次のような方法が効果的だと考えている。
 
 まずは自信を持たせることだ。
 
 現代の子どもは心が弱いと言われる。「うまくできなくて友だちに笑われた」や「テストで低い点数を取ってしまった」程度のことで落ち込み、やる気をなくしてしまう。それは、子どもが、「自分はできる」というイメージを持てないでいるからだ。
 
 まさにこの場合、子どもに自信をつけてやることが鍵になるが、子どもが壁にぶつかっているとき、「ダメじゃない?」、「どうしてできないの?」とせき立てるのではなく、「ここまではできているよ」、「あと少し、できるところまでやってごらん」と声をかけ、少しでも前進したら「よくがんばったね」と労をねぎらってみよう。

 そして、「このところノートを上手にまとめられるようになったね」とか「ちょっとずつ成績が上がってきたじゃない。努力の成果だね」など、日々の生活の中で、以前と比べて上達した部分を評価するようにしてみよう。

 そうすれば、子どもにとっては小さな成功体験がいくつもできることになる。「こんな感じでやればいいんだ」という思いが芽生え、その思いが自信へとつながっていく。

 成功者のサクセスストーリーを語って聞かせることも大切だ。
「どうして、オバマ氏はアメリカ大統領になれたのか」
「なぜ『なでしこジャパン』はワールドカップで優勝できたのか」

 東西古今の偉人の話でもいいし、現代を生きる著名人たちのサクセスストーリーでもいい。成功者には必ず、「何度も投げ出したい、やめたいという思いに駆られながら、それを乗り越えてきた」という歴史があるので、新聞やウェブサイトの受け売りレベルでいいので、子どもには成功者たちの生きざまを語ってあげてほしい。

 また、親自身も、夢や目標に向かってコツコツ努力する姿を見せていただきたい。「資格試験に挑戦する」でもいいし、「体力維持のために毎晩ジョギングする」でもいい。毎日、少しでもやるということと、できないからといってすぐにあきらめない、簡単に投げ出さないという姿を子どもに見せよう。

清水克彦

清水克彦

清水克彦しみずかつひこ

びわこ成蹊スポーツ大学特任教授

文化放送入社後、政治・外信記者を経て米国留学。帰国後、ニュースキャスター、南海放送コメンテーター、報道ワイド番組チーフプロデューサー、解説委員などを務める。大妻女子大学や東京経営短期大学で非常勤講師を…

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